鎌倉幕府についてわかりやすくまとめた概説書『図説鎌倉幕府』を紹介します。
わかりやすい鎌倉幕府の本
最近は室町ブームがあり、昔は少なかった中世を扱った本も出るようになりました。
今回紹介するのは以前紹介した『図説豊臣秀吉』の戎光祥出版から出た『図説鎌倉幕府』です。
秀吉について知りたかったら、まずはこの1冊『図説豊臣秀吉』 | つぶログ書店
戎光祥出版はこの『図説』シリーズで室町幕府、享徳の乱、豊臣秀吉、明智光秀など渋いラインナップを出版しています。
『図説鎌倉幕府』面白かったです!
『図説鎌倉幕府』読みました!
— つぶあん@つぶログ書店福山 (@ttsubuan) July 29, 2021
これまで何となく知っているつもりだったことがわかりやすく解説されていて面白かったです! pic.twitter.com/lJpEaarlRC
日本に初めて誕生した幕府の全貌を多数の図版でわかりやすく解説!『図説 鎌倉幕府』(編者:田中大喜)5月25日発売! https://t.co/iglmKhT8WP @dreamnews_pressより
— 戎光祥(えびすこうしょう)出版株式会社 (@ebisukosyo) May 24, 2021
知っているようで知らない鎌倉幕府?
さて、日本史を学んだ人なら誰もが知っている鎌倉幕府。
最近では教科書に載っている鎌倉幕府が成立した年が「イイクニツクロ(1192年)」から変わったことが話題になったりしています。
研究者や学生ではない普通の歴史ファンにとって室町幕府や江戸幕府は戦国時代とつながっていることもあり、詳しくはなくても多少は知っているはず。
その点、鎌倉幕府は完全に中世という感じで、特に江戸幕府の中後期のドラマになっている年代からはかなり違います。
この本は鎌倉幕府が成立するきっかけとなった治承・寿永の乱(いわゆる源平の合戦)、奥州合戦、幕府成立後の権力闘争(梶原景時の変、比企能員の変、和田合戦など)歴史の章。
そして執権、得宗、連署、評定衆などの「鎌倉幕府を構成した人びとと機関」。
文化に至るまですべてを網羅したこの時代の入門書として最適なものです。
日本史の教科書ではいまいちわかりにくい歴史上の用語(たとえば地頭とか守護とか)を流れの中で理解することができます。
まとめ
これまでなんとなく知っているつもりだった鎌倉幕府について、わかりやすく解説してあり写真や図も多いので理解しやすかったです。
その後の武家政権のひとつの規範ともなったので、この時代以外の歴史好きも読んでおくといいですね。
おすすめです!
図説鎌倉幕府:ありそうでなかった?鎌倉幕府のすべてをまとめた入門書! – つぶログ書店