現役Webライターの吉見夏実さん、初の著書を読みました。具体策がたくさん書いてあって、ライターのみならず、ブロガーにとっても役立つ本だと感じました。
この本を読んだきっかけ
Webライターとして活躍する吉見夏実さんの本、『頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書』を読みました。
吉見さんのWebライター本を知ったのはTwitterのタイムラインがきっかけです。
たまたまタイムラインに発売の告知が流れてきたので、面白そうと思い予約しました。
私は現在ブロガーとして活動していますが、文章を書くのが好きでライター業にも興味があるため購入しようと思いました。
結論から言うと大正解!でした。ライターはもちろん、ブロガーやWebで文章を発信する人、クリエイターにも役立つことが書いてあると感じました。
Webライターとは
WebライターはWebの媒体に文章を発表する仕事です。画像やWordPressでの入稿、SEOライティングを担当することもあります。
最近ではクラウドソーシングの登場により、副業としても注目を集めています。自分ひとりで仕事をすることもできますが、その場合クライアントとの交渉などは自分で行う必要があります。
発注を受けて書くことが多いが、ライターのブログを読んだクライアントから申し出があったり、直接取引をすることもあります。
これからの時代、ますます需要が高まっていく職業だと思います。
吉見夏実さんとは
吉見夏実さんは第一線で活躍するWebライターです。
2012年にランサーズでライター業を始め、4ヶ月で月収が20万円を突破するなどトップライターとして活躍されました。
美容・マネー系を得意分野としています。最近ではライター業にとどまらず、セミナー講師、出版、オンラインサロンなど多方面に活躍中のいま注目の存在です。
吉見さんのブログ
YOSHIMINATSUMI.COM | webライター・webライティング講師

稼げるWebライターになるためには
まず3つの能力を持たなければいけません。それは、情報収集力・構成力・文章力です。
これらをまとめると「伝える力」ということになります。
ライターはクライアントから仕事を請け負っている以上自分の好き勝手に書く仕事ではありません。
クライアントの意図を読み、どういう層に届ける必要があるのかを考えて書かなければいけません。
場合によってはWordPressでの入稿が必要な場合もありますし、SEOライティングを求められる場合もあります。
Webライターとして活動する上でもちろん、Webの知識を欠かすことはできません。クライアントにはWebメディアの運営に詳しくない人や、そもそも編集を担当する人がいない場合もあります。
その場合、クライアントの依頼をそのまま受けるのではなく、Webの知識を生かしてクライアントに提案する場面もあります。
ライターは1人でできる仕事とはいえ、クライアントとのコミュニケーションは必要になりますし、ライター仲間と情報交換することもあり、ただ黙々とパソコンに向かえばいいというわけではありません。
ライターが書く文章は文学作品ではないので、文学的に美しい日本語というよりも、きちんとクライアントの依頼に沿ったわかりやすい文章を書く必要があります。
ライターに「文章力は必要ない」という人もいますが、それは文学的な文章を書く意味ではないと思いました。もちろん、正しい日本語を書く力は必要で、著者の吉見さんはいまだに日本語の勉強をされています。
また、換えがきく存在、一度頼まれておしまい、というライターから抜け出すためには自分の得意分野を持つ必要があります。
かといって自分の得意なことしか書かないといつまでたっても実績が積み重なっていきません。ライターとしての実績を積み重ねながら、得意分野の仕事を増やしていくといいと感じました。
当然のことながらライターも信頼関係で成り立っています。納期は守るといった基本は守ることは当然のこととして求められると感じました。
また、いつまでも低い単価で仕事をしていてもだめなんだと思います。作業にかかる時間と報酬をきちんと判断する能力も求められます。場合によっては単価を上げる交渉も必要となる場合があります。

ブロガーにも役立つと感じたこと
これはなんといってもスキマ時間の活用です。
通勤や仕事の昼休み、または家事の合間や家でリラックスしているとき。
ブロガーにとってもまとまった時間はなくてもスキマ時間はかなりあります。その時間にスマホに文章を書くことができれば、あとで記事をまとめるのがぐっと楽になります。
吉見さんは自動保存の機能を優先してEvernoteを愛用されているそうです。
またスマホなら文章も書けますし、ブログ用の写真も撮ることが可能です。
こうした時間を積み重ねることで忙しくても記事を書くことが可能になります。
これはもちろん、ライターにとっても有効な手段で、忙しい主婦の人がライターをしようと思うときに家事の合間にちょっとリード文だけでも書く、というような活用ができます。
ライターに求められる3つの能力はブロガーにとっても有効です。特に情報収集力はネタ集めという意味でも重要です。個人的に欠けていると思ったのは「文章力」。
日本語を書く能力をもっと高めていきたいと感じました。
吉見夏実さんのライター本、こんな人におすすめ
なんといってもこれからライターを始めようという人、興味がある人におすすめです。
この記事で紹介した以外にもライターにとって役立つこと、覚えておかなければいけないこと、困ったときの対応策まで惜しげもなく書かれているのでこの本さえあればライターをする上で怖いものなし!だと思いました。
今後ライターに興味がある人のまさに「強化書」的存在の本になるのではないかと思います。
また、ブロガーにもおすすめです。ライターとブロガーは同じ文章を書く立場でもベクトルがちょっと違いますが、この本にはそんなブロガーにも役立つことがたくさん書かれているからです。
今後Webで作品を発表したいと思っている人には、クライアントととのコミュニケーション、仕事の選び方、地雷クライアントに当たったときの対処法など役立つことが書いてあるので一読をすすめます。
まとめ
トップライターによるWebライター本。役立つことが惜しげもなく書いてありました。
しかし、魔法のような方法が書いてあるわけではありません。基本に忠実にマニュアルを精読したりするなど地道な努力が必要になってくるからです。
野球のイチロー選手もそうですが、一流になる人ほど基本を忠実にするんだなと感じました。ライターはもちろん、Webで発信することに興味があるすべての人におすすめしたい本です。ぜひ読んでみてください。