聴導犬、手話の普及に尽力するY-SMILE.のお二人にお話を聞いてきた!

亜澄さん、義博さん

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私つぶあんが毎回さまざまなジャンルの方にインタビューするシリーズの新作です。今回は、福祉関係の商品を取り扱うと同時に、手話や聴導犬の普及にも力を入れるY-SMILE.株式会社代表の山口義博さん、亜澄さんご夫妻にお話を聞く機会をいただきました。

Y-SMILE.ってどんな会社?

Y-SMILE.の設立は2016年5月26日。

手話と聴導犬を広めたいY-SMILE.です。

・聴導犬普及(補助犬全般)イベント、セミナーの企画、開催、参加、提案、運営、啓発活動
・デイサービス、老人ホーム、幼稚園、保育園、弊社事務所、依頼者宅、その他要望場所での手話教室の開催
・イラスト及びキャラクター商品の企画、提案、デザイン、制作、販売
・食料品、文房具、日用品、家庭用品、アクセサリー、雑貨等の販売
・健康や福祉に関する商品の卸売
・各種情報提供、広告代理業
・商品売買に関する営業代行
・その他関連する業務

社名の由来は代表の山口さんのYとYou(あなた)のYです。

私があなたを笑顔に繋ぎますよ、私もあなたも笑顔になりましょうという感じです(^^)。

笑顔のSMILEからつけられたものです。そして間のハイフンはその2つをつなぐという意味があるとのこと。

今回、私のインタビュー募集のツイートに山口亜澄(@nikonikoazumin)さんに反応していただき、インタビューが実現しました!

Y-SMILE.のお二人にお話を聞いてきた!

つぶあん
今日はよろしくお願いします。

山口亜澄さん
よろしくお願いします。

山口義博さん
よろしくお願いします。

つぶあん
亜澄さんはイラストずっと描かれているんですね。

山口亜澄さん
そうですね。ずっと好きで描いているだけなんですけどね。

山口亜澄 Yamaguchi Azumi – Y-SMILE.

つぶあん
Y-SMILE.は去年の5月26日に会社を起こされてるんですね。

山口義博さん
1年半になります。

つぶあん
今回お話を聞くにあたって、聴導犬の事を調べてみました。盲導犬は歴史が長いと聞いたんですけれども、聴導犬はそれに比べると、歴史は短いのですか?

山口亜澄さん

歴史の長さで言ったら違うんですけど、認知度の問題があります。

盲導犬は広島県にもいっぱいいるんです(約30頭)。聴導犬は広島どころか、中国地方にもいないんですね。

目が見えない事って誰が考えても大変だと思うんですけど、聴導犬は耳が聞こえない人や聞こえにくい人が対象なので、「聞こえないってそんなに大変なの?」って思われたりするんです。

つぶあん

なかなか実際、その立場になってみないと分からない事もありますよね。

会社のホームページを見させていただいたんですけれども、義博さんは事故に遭われて、手を怪我されたと書かれていましたね。。

代表者ごあいさつ 山口義博 – Y-SMILE.

山口義博さん
そうですね。ちょっと後遺症があります。

つぶあん
ご自身が経験されて分かる、と言う部分もありましたか?

山口義博さん
経験しないと分からない事は沢山ありましたね。

経験して分かる事は確かに必要ですけど、だったら「経験するまでは知らなくていい」て言う事にはならないと思います。

つぶあん
やっぱり、相手の気持ちになるという事が大事ですね。

山口義博さん

障害を持っていると人生で苦労はしますが、だからといって「かわいそう」と言われるのは違うと思います。

僕たちは障害者の方を見かけたらどうしても「助けてあげないといけない」って思ってしまいますが、本人の立場からしたら「助けてもらいたい」状況なのか、そう思っているかどうか、というのは分からないですよね。

つぶあん
何でもない時に助けを買って出ても、「いや、いいです」ってなりますね。

山口義博さん

例えば、物をちょっと落とした時に毎回毎回「手伝いますから!」って来られると気を遣うし、僕らも「ちょっともういいよ」ってなるかもしれないですね。

障害者の方も、自分で出来る事は当然あるので、「出来る事は自分でする」と思っているはずです。

出来ない事だけをサポートすればいいんだと考えています。何処からサポートするかが難しいですけれどね。

つぶあん
どうしたんだろうという気持ちをみんな持ってもらいたいですね。

山口義博さん

自分が障害を持たないと分かってもらえない、と言う部分はありますよね。

では、自分がその立場になるまでは知らなくてもいい、という事ではありませんからね。

出来ない事に関しては、お手伝いをするという事ですね。向こうが困っている様子を見せていたら声かけをして下さい。

「障害者=かわいそう」でなはく、障害があってもなくても、僕らと同じ一人の人間だと言う事です。

僕らが普通に生きているのと同じ様に、障害者の方も普通に生きているだけですからね。

ちょーすけバッジについて

つぶあん

そこを上手くくみ取っていかなければならないという面がありますね。

Y-SMILE.さんは、コミュニケーションを取るための「ちょーすけバッジ」という手話バッジを販売されているそうですね。

これはカバンとかにつける感じですか?

ちょーすけバッジ

山口亜澄さん
スーツの胸のところや帽子につけてもいいですよ。

できるだけ身につけてもらって、アピールしてもらうのが理想ですね。引き出しにしまわずに使ってもらえると、嬉しいですね。

山口義博さん

このバッジは、災害時に役立つ物として考えました。

耳が聞こえないと、災害時に非難放送が流れても気が付かずに逃げ遅れてしまったり、避難所で連絡や状況の放送があっても、みんながなぜ行動しているのか分からなくて戸惑ってしまったり、大切な情報が得られなくなります。

コミュニケーションが取れず情報がないから、外の車で過ごす様になったり、そのまま亡くなったりする事もあった様です。

コミュニケーションが取れない事が、命を落とす事に繋がるんですね。みんながコミュニケーションを取りやすくなるようにという意味があります。

つぶあん
バッジがコミュニケーションのきっかけになるんですね。

山口義博さん

このバッジは購入してもらうという形をとっていて、買って頂いた方は出来るだけ服でもカバンでも帽子でも何でもいいので、付けてもらうようにしています。

街で自分と同じようにバッジを付けている人がいたらぜひ声かけしてください!ってお伝えしてます。

そこでコミュニケーションを取ってもらえたら楽しいじゃないですか。Y-SMILE.から買ったっていうのがわかるので、話すきっかけになるのではないかと。

よりフレンドリーになるきっかけになるので、ぜひ外で身につけて欲しいと思います。

つぶあん
これは手話の理解度によって種類が違うのですか?

山口亜澄さん

ピンクが聞こえる人、

ブルーが聞こえない人、

グリーンが聞こえにくい人です。

このバッジは、聴導犬の後ろ姿をモチーフにしています。

犬の背中の白い部分は、手話でアイラブユーを表しています。

アイラブユーマークが1個だと、手話で挨拶ぐらいなら出来る、

マークが2個だと、手話で会話が出来る、

マークが3個だと、手話なら任せんしゃい!という感じです。

つぶあん

みなさん、「聞こえない人=手話全員出来る」と思っている人もいると思うんですが、そうじゃないんですね。

山口亜澄さん

ろう者とは主に、「自分はろう者だ」ってアイデンティティを持っている人の事をいいます。

日本では、聞こえの検査をして100db(デシベル)以上が聞こえない場合、「重度難聴」または「ろう」とされていますが、これは単なる数字で見た聞こえの度合いです。

日常的に手話を使って話す人を主に「ろう者」と呼んでいて、本人さんが「自分は聞こえない人だ」と思っていたり、「重度の難聴だ」と思っていたり、人それぞれなんですね。

山口亜澄さん

世の中に、手話バッジは結構出ているんですけど、

「聞こえます·聞こえません」と、「手話出来ます·手話出来ません」の4種類しかないんですね。

間がないんです。

だから難聴者も、自分のことがアピールできる社会にしたいと思ったんです。今の社会は、難聴者が「自分は難聴です」ってカミングアウトしづらいんです。

山口亜澄さん

「しゃべれているから、大丈夫でしょ」とか、「補聴器つけているから聞こえてるでしょ」って見られるんですね。

説明しても分かってもらえないんだったら、言わないっていう悪循環になっていますね。お互い、先に言ってよっていう感じなんです。だったら見えるようにしたいと思って。言うのは出来なくてもバッジだったら出来るよ、っていう風にしていきたいと思います。

つぶあん
障害がある人も、例えば外国人もお年寄りも、色んな人が気を遣わなくてすむような、配慮のある社会になればいいですね。

山口亜澄さん

困った時などにバッジがあれば、その時それ相応の対応をしてもらえるからいいんじゃないかと。

手話バッジの多くは、手話が出来る·出来ないの2種類なので、挨拶程度しか出来なくて手話に自信がなくても、「手話が出来る」をつける場合が多いんです。

実際に「手話が出来るバッジ」を見てろう者が手話で話しかけたら、全然会話が出来なかった…というお話も聞いた事があります。

そういう誤解をなくすために、段階に分けてバッジをデザインしました。

つぶあん
デザインもかわいくて、会話のきっかけにもなりますね。

山口亜澄さん

これまで世の中に出ていた手話バッジのデザインは、ちょっと堅苦しい感じがあったんです。

つけたいと思ってもらわないと、つけてもらえないですからね。

聴導犬の育成施設に募金が行くようになっていますので、聴導犬が育ってくれたら嬉しいです。手話も聴導犬も両方、発展していけたらいいなと思います。

つぶあん
聴導犬は少しずつ増えていると聞きましたが、現状はどうなっていますか?

山口亜澄さん
少し前までは全国で65頭だったんですが、今は71頭です(平成29年9月1日現在)。残念ながら、広島県には1頭もいないんです。

つぶあん
聴導犬の仕事をするようになるまでは、訓練も必要になりますよね。

山口亜澄さん

そうですね。トレーナーさんがついています。

広島県にも1頭でも登場すると、かなり変わるんじゃないでしょうか。0か1かというのは非常に大きな違いです。

知ってもらう事も大事なんですけど、1頭いるいないというのは、すごく意識に関わるんですよね。

広島県に1頭いると、「じゃあどんな犬なんだろう?」って興味を持つと思うんです。

その前に一般の人が、聴導犬というのはこういう犬なんだよ、というのを知っておかないと、「聴導犬?何それ?」っていう面も出てくると思うのです。

すべての人が尊重され、生きやすい社会へ

つぶあん

ユーザーさんが社会参加しやすい環境を整えたいですよね。補助犬入店可のシールを貼ってある飲食店なども増えてきましたね。

山口義博さん

そうですね、一般の人はシールが貼ってあるとどうしても「そのお店しか入れない」と思われがちですが、本来補助犬は「病院のオペ室や飲食店の厨房などほんの一部の場所以外」はどこでも入っていいんですよ。

一般の人はシールが貼ってある店舗や部屋にだけ入れる、シールが無いと入れない、という風に思いがちですけどね。

つぶあん
目の見えない方のための点字ブロックにも自転車をとめたりして、利用しにくいという場合も見た事がありますね。

山口亜澄さん
本当に点字ブロックの存在意義を知らない大人たちが多いんですよ。むしろ子どものほうが学校で習って知っているくらいで。大人が教えてほしいんですけどね。

山口義博さん

よく駅などに点字ブロックがありますけど、その上に立ったりする人がいます。

そしてアナウンスで「黄色い線の内側に下がってください」というのが流れてきますよね。コレに関しては昔から違和感を持ってました。

つぶあん

僕もそれは変な感じがしていました。目の見えない人の線が、それから下がるためのラインにさせられているのはどうも腑に落ちませんね。

言ってみれば、目の不自由な人に一番危険な所を歩かせている事になりますよね。。

山口義博さん

点字ブロックを線の代わりにしたらダメでしょう!と思いますよ。

ホーム上の点字ブロックは大体線路のギリギリが多く、1つ間違えば落ちる可能性が高いです。

待機線があって、その内側に点字ブロックがあるのが本来の状態だと思います。

つぶあん

スーパーなどでも入り口近くに駐車場がありますが、明らかに健常者が駐車していますね。

障害のあるなしや、健常者だからということではなく、お互いに配慮のある社会になるといいと思います。

山口亜澄さん

日本は障害者と健常者を分けてきたんですね。まだその名残があって、分けられてきたからお互いを知らなくて当然だと思いますね。

学ぶ機会もないですしね。

学校教育で教えてくれるといいんですけど、なかなか難しい面があって。自分たちが少しでもできればなと思っています。

つぶあん
今後はSNSの発信も1つの手段になると思います。取り組んで行きたいという思いはありますか。

山口亜澄さん

SNSは駆使していこうと思っています。ちょーすけバッジが売れ出したのも、Facebookに載せてからなんですよ。

Twitterで色々発信しているろう者が沢山いるんだな、と気付く事が出来ました。Twitterのリツイート、シェアなどで広まっていったら、色々な事を知るきっかけになりますね。

最近Twitterで、ある難聴の人の発信を見つけたんですが、最初は愚痴みたいな事が多かったのがだんだん、他の人と交流をしたいというメッセージになっていて。そこで私が共感してシェアすれば、知るきっかけが増えるかなと思いました。

山口亜澄さん

ろう者の中には、SNSでのライブ配信をしている人が多いんですよ。

そこで初めて手話を見た、とかでもいいですからね。

つぶあん
学校で手話を科目で教えるとなると知る機会が増えそうですね。

山口亜澄さん
義務教育に組み込まれたら一気に増えそうですね笑。学ばないといけないという状況になりますからね。

つぶあん
日本の手話と海外の手話は違うんですか?

山口亜澄さん
違いますね。日本では日本語、韓国では韓国語をしゃべりますよね。それと同じです。

方言みたいのもあって、ろう学校ごとに違うというお話も、聞いた事があります。

つぶあん
東京などの都心と地方ともまた違いますか。

山口亜澄さん
ざっくり言うと、東日本と西日本で違うというイメージですね。

つぶあん
例えば、手話を1つでも知っているという事でも、色々気付く事が違ってきそうです。

山口亜澄さん
そうですね、手話を1つでも知っているという事は、聞こえない世界を知っているという事なので、それがろうのみなさんは嬉しいと言われますね。

これからの福祉のありかた

山口義博さん

今の社会は、「福祉は無料でするものでしょ?」という世の中の風潮があります。

変な話、英語の通訳は通訳料を支払うという流れになりますが、手話通訳の場合、「え?なんでお金取るの?」っていう事は日常茶飯事です。

ボランティアの人も、仕事に対しての対価をもらうべきだと私は思ってます。

そのお金を回していく事で、循環して発展して行く訳ですからね。発展すれば将来、手話通訳士を目指す(生活の為の仕事として)人も増えるはずです。

他の仕事の範囲も広げる事に繋がります。そして更に社会が発展していきます!

つぶあん
だからあえて、株式会社で法人化したという流れですね。

山口義博さん

現在の日本では、この手の業種はどうしてもボランティアに頼るという面が大きいと思いますが、もし自分のスキルでお金が得られたら励みになるし、もっと頑張ろう!と思ってモチベーションを更に上げる事に繋がりますからね。

お金を回すことで経済は発展していくわけですから、医療だって福祉だって全て同じだと思いますよ。

つぶあん
そういういい循環が生まれてくれば、いい社会になるのではないかと思いました。

山口義博さん
変えていきましょう!笑。

つぶあん
ボランティアでも、運営していくためにはお金は必要ですからね。

山口義博さん
僕らも、自分の出来る事を発信していかないといけないですね。SNSも含めて。

つぶあん
私の場合、知り合いの誰かを想定して書くと、その人が読まなくてもきっと届くって思っています。

山口亜澄さん

色んな人の意見を聞いた上で参考にして、自分たちがブレないというのが大事だと思います。

福祉で株式って「えーっ!!」て言う人もいるんですけど、マイノリティだからこそ、これから必要で伸びていくと思っています。

亜澄さん、義博さん

まとめ

山口義博さん

人それぞれ、自分というものを持ってますからね。

私にももちろん、自分というものがあります。そこはお互いに、認め合うべきだと思いますね。

「私の気持ち分かってよ!」って言うなら、発信しないといけません。

分かってほしかったら、分かってもらえる様に行動しなければいけませんよね。

何かしてほしい、理解してほしいと思ったら、待つのではなく自分が行動するというのが、これからの社会に必要な事だと思います。

自分が行動するのは「怖い」と思うのでしたら、自分の考えと同じで行動している人を見付けて、その方を全力で応援や協力をしてあげて下さい。

そうすれば必ず変わります!

今回このインタビューのために広島市内に行きましたが、とてもいいお話を聞くことが出来ました。

手話や聴導犬についても興味が出てきたので、今後勉強してみるとともに、その動向に注目したいと思いました。

すべての人が暮らしやすい社会を作っていくためのY-SMILE.の活動を応援していきたいと思いました。

本当にありがとうございました!

余談

インタビューの中でも言及のあった「ちょーすけバッジ」。

ちょーすけバッジ

会社やネットでも購入することができます。

取扱商品のご紹介 – Y-SMILE.

ちょーすけバッジ

私も毎日カバンにつけて行動しています。

図書館で手話の本を借りたりして、あいさつでもできるようにしたいと思って勉強しています。そういう関心が高まってきました。

手話

手話の表ももらえて、これから関心を持っていこうと思いました。

手話教室

プチ手話教室、イベントなどもされているので、ぜひY-SMILE.のホームページ、Facebookをご覧ください。

会社紹介 – Y-SMILE.

Y-SMILE.のFacebookページ

本当にありがとうございました!

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亜澄さん、義博さん

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