ブログ仲間のコラボ書評に初めて参加!
今回取り上げたのは『直感と論理をつなぐ思考法』です!
初参加!ブログ仲間のコラボ書評!
今回の記事はコラボ書評です。
ブログ仲間で毎月行われているコラボに初めて参加します。
今回テーマ本は佐宗邦威さんの『直感と論理をつなぐ思考法』です。
普段毎月連載しているさかもとみきさんとのコラボ書評とはまた違った感じで楽しかったです。
正解が存在しない世界の思考法
この本を読んでいくつか腹に落ちたことがあります。
それは 「変化の激しい時代をどうやって生きていくか」 と 「自分のテーマを見つけていくか」 についてです。
どんどん新しい技術が出てきて、ネットワークも進化し、経済もこれまでの常識が通用しなくなってきている時代に突入しています。
でも、これってあきらかに 「自分ペース」 じゃないですよね。
ネット、新聞、雑誌などのメディアを見たり、読んだりしていると「やばい!このままでは時代に乗り遅れてしまう!」と焦るばかりになってしまいます。
自分モードとは何かと言うと、自分ペースで考えられて行動できる自由があることだと思います。
現代は自分モードで生きる時間がかなり少ないといって間違いないんじゃないでしょうか。
今の世の中で「空気」を読んでいたら、世の中の勢いに巻き込まれるとも言える。
時代の波に乗った結果として、どこにもたどり着けなかった、ということになる可能性すらあります。
思考の限界を超える

世の中の流れに乗ることは大切なことだけれど、それは決まった流れに乗ることでもあります。
決まった範囲の考えからは想定外の結論は出てこないとも言えます。
正解が存在しないなら、自分でつくるしかないという考え方にたどり着くのは極めて自然なもの。
人類がいる以上テクノロジーが「進化」することはある意味で必然。
テクノロジーの進歩するスピードで自分が「進化」して行くことができるなら何の問題もありませんが、終わりの見えないラットレースに参加するのはしんどいことです。
ここで必要になってくるのが、本書で書かれている 「余白」 をつくること。
ビジョン思考を習慣化するうえで何よりも大切なのは 、そのための 「余白 」を人為的につくることなのだ 。
詰め込まれすぎていると「余白」がなくなり、何かを書き込む余裕がなくなってしまうので、「時間」と「スペース」両方の余白をあえてつくることが自分の「オリジナル」をつくるために必要になってきます。
そのための有効なツールが 「紙のノート」 。
「余白 」をつくるという視点で考えると 、物理的な 「紙のノ ート 」に優るデジタルツ ールは 、いまのところ存在していない 。
実は、最近紙のノートを復活させたこともこの本の影響があります。
デジタルにはデジタルの良さがあるけれど、「自由」に書けるという意味では「アナログ」である紙のノートの一日の長があります。
デジタルはどうしても書き出すまでの時間差が生じることが不便な点で、たとえば手描きのアプリを使うとしてもメーカーの用意したフォーマットをはみ出すことができません。
人生には遊びか必要だ。

一見無関係なものを結びつけること、無意味なものを生み出すこと、そういうものを「機械」に作ることができるのか。
そういうことを考えると人間が「考える」ことに利点が存在することがわかります。
紙のノートは 、開けばすぐそこに 「余白 」があるようスタンバイされているし 、その物理的な実体そのものが僕たちに 「余白 」を想起させてくれるようになっている 。そういうわけで 、余白デザインの第一の原則は 「ペ ーパー・ファースト 」である 。
デジタルにはデジタルの良さがあります。
しかし、「紙」と同じスペックを実現するまでには至っていません。
とにかく書き出すことから始める。偶然ではで発生するのを待つのは期待値が低い。走りながら修正していく。
こういう考え方はすごく納得できるものでした。
10秒で考えてみる
本書で語られた思考法を試してみるのに膨大な時間が必要ありません。
時間とアウトプットの質は必ずしもイコールではなく、55点の出来でもサクッと脳内から出した方が結果的にはいいことも多いです。
「時間をかければかけるほど 、よいものができる 」というのは 、ある一面では真理かもしれない 。しかし 、できることなら 、 「頭 」よりも 「手」を動かすことに時間をかけたほうが 、表現の質は高まりやすいということは 、ぜひとも覚えておいてほしい 。
この点は大局観みたいな考え方だと感じました。
大局観とは将棋などで使われる言葉です。
すごくざっくり言うと、情報だけではなく自分の「経験」や「感覚」を生かしながら「こっちの方が良いだろう」という考え方。
将棋の永世七冠羽生善治さんの著書にも書かれている言葉です。
10秒で考えた結論も、1時間かけて出た結論も変わらないこともある。
パッと頭に浮かんだ第一感を信じるということでもあります。
余白をつくるために
本書で紹介されている思考法を生かすためには「余白」がとても大切になります。
そのためにはスケジュールに「自分ブロック」を組み込む、紙のノートにひとまず何かを書くというのがいいかもしれません。
たとえば、カレンダーに最初から18−20時という感じで自分の予定を入れてしまうのもいいかもしれないです。
今の世の中ではいくらでも「他人ペース」になることができるので、物理的に「余白」をつくってしまうのはとてもいい方法だと思います。
まとめ
どうやって自分だけのテーマを見つけていくか。
最近おぼろげに考えていたことについてのヒントをたくさん得ることができました。
紙のノートを見直している時期に出会えたのもタイムリーだな、と思います。
何度も読み返して自分の中に落とし込んでいきます!