ふとアナログレコードのUS盤を集めていたり、エンターテイメント界の動向を見ているうちにアメリカという国のことが気になってきました。
あらためて考えるアメリカという国のこと
ぼくはロックとメジャーリーグが大好きなので、よくアメリカのニュースを気にしています。
メジャーリーグファンならお気入りのチームの本拠地を知っていると思いますし、ロック好きならマジソン・スクエア・ガーデンとか、LAフォーラムなどを知っているでしょう。
ビートルズが世界で初めてスタジアムでライブを行ったシェイ・スタジアムも、ファンにはおなじみかもしれません。
もちろん、音楽だけではなく4大スポーツと呼ばれるNFL、MLB、NBA、NHLなどもシーズンごとに行われています。
DA PUMPが「USA」という曲を発表して話題になりましたが、それもうなずけるほどのエンターテイメントの規模です。
ロック好きになるとアメリカの地理の勉強になる
ぼくはビートルズ、ストーンズ、ツェッペリンあたりが好きなので、彼らのキャリアを追いかけるうちに妙にアメリカの地方都市に詳しくなってしまいました。
どういうことかというと、日本では知られていなくてもアメリカでは都市圏人口を含めて有名な都市があって、全米ツアーではそれらの都市を回るんですね。
好きなバンドのライブ会場を調べているうちに地理の勉強になったわけです。
このほかにもカレッジスポーツと呼ばれる大学スポーツもあって、かなりの観客動員を誇っています。
大学のフットボール部が大きなスタジアムを持っていることもありますし、それよりは規模ははるかに小さいですが、各スポーツに独立リーグのような仕組みがあります。

photo credit: Keith Allison Blaine Gabbert via photopin (license)
経済規模がすごい
なんでもアメリカの個人消費はアメリカ全体のGDPの7割を占めているそうです。
こうなってくると国としての経済規模の違いはあれど、国民性というか、財布に対する考え方が根本から違うと思います。
ロックの世界ではアメリカでの成功が音楽の世界でいかに重要かというのがわかります。
アメリカで売れるとほかの国で売れるよりインパクトが大きですし、一気にスーパースターの地位を確立することができます。
反面、カントリーなどアメリカ国外での売上はさほどでもないジャンルもあるのが面白いです。

photo credit: Blinkofanaye Washington DC via photopin (license)
音楽界のレジェンドになるのに必要な売上
考えてみれば、ロックのルーツのひとつ、ブルースの誕生はアメリカですし、ジャズもそうです。
アナログレコードファンとしては、アメリカの名匠といわれるレコーディングエンジニアの出身国ということで、レコードを買うときにはUS盤と書いてあるとちょっと「おっ!」となります。
中国、インド、ブラジルなどの国の影響力も増していますが、ことエンターテイメントの世界ではどうでしょうか。
ビートルズ、ストーンズ、ピンク・フロイド、U2、マイケル・ジャクソン、テイラー・スウィフトなどほかのアーティストから頭一つ抜け出した存在になるには、飛び抜けた実績が必要です。
個人的にはその壁には「アルバム売上1億枚」の壁があると感じています。
数千万枚クラスでも世界的スーパースターといえるんは間違いないですが、時代を代表するようなアーティストだと「1億枚」という壁は突破しているように思うのです。
ここまで読まれた方はわかると思いますが、その売上を下支えするのがアメリカでの売上というわけです。

photo credit: Andreas Komodromos Say cheese – Times Square, New York City via photopin (license)
まとめ
オアシスなど「Wonderwall」がヒットして、アメリカでも人気が出ましたが地位を確立するまでにはいたりませんでした。(マジソン・スクエア・ガーデンを埋めるくらいの人気はあったのですが・・・。)
アメリカで売れるということは、全英語圏がビジネスになるということでほかの言語よりも有利な面はありますが、エンターテイメントの世界においては「アメリカを制するものは世界を制する」といっても過言ではありません。
国としての好悪、ビジネスは別にして、音楽・スポーツ好きとしてはアメリカの動向は今後も目が話せそうにありません。