ボブ・ディランのノーベル文学賞の受賞のニュースを聞いてとても嬉しかったです。今回はその感想などかんじたことを書こうと思います。
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ボブ・ディラン、ノーベル賞受賞!
今さらですが、ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞しましたね。
ぼくはディランの後追い世代ですが、本当に嬉しかったです、と同時に驚きました。
候補になっていると噂は聞いたことがありました。
しかし、まさかポピュラー音楽の歌手が文学賞を受賞するとは・・・。
そして、受賞後沈黙を保っていたディランですが、コメントを発表し、授賞式への出席へも言及しました。
ノーベル文学賞授賞決定に沈黙していたボブ・ディランが英紙の単独インタビューに応じ、「信じられない」「素晴らしいことだ」と語っています。授賞式への出席についても「もちろん、できることなら」と出席するつもりであると語っています https://t.co/JElYaOd36f
— amass (@amass_jp) 2016年10月28日
ボブ・ディラン、ノーベル賞はもちろん受ける!授賞式は「行けたら行く」 https://t.co/oGctfRSf6X pic.twitter.com/pMuvRPt3tv
— シネマトゥデイ (@cinematoday) 2016年10月29日
ディランといえばプロテストソング?
ディランのノーベル文学賞受賞のニュースを聞いたときに予想していたことがあります。
それは、ディランが「フォークの神様」だとか「プロテストソングの旗手」だと報道されることです。
と思っているうちに懸念は現実のものとなりました。
ノーベル文学賞、なぜ歌手に? ボブ・ディラン氏受賞 「プロテスト」ソング次々と (1/2) – ITmedia ニュース
ノーベル文学賞受賞のボブ・ディランが時代に与えた歌詞、そして彼はヒーローになった! | i bought
フォークもプロテストソングを歌っていたのもディランのキャリアの一時期のことでしかありません。
いまも現役のディランはそれ以外のキャリアの方が長くなっています。
それなのに、なぜ「フォークの神様」なんでしょうか。
それはその方が書きやすいからでしょうね。わかりやすい看板が必要だということだと思います。
ローリング・ストーンズもそうですが、ディランもいろいろなことをやってます。
ゴスペルを歌ったり、ブルースを歌ったり、ルーツミュージックをやったり。
そういう新しい音楽をこれまでにない歌詞で切り開いてきたことが、今回の受賞に繋がったのだと思います。
偉大なるアメリカ音楽の伝統の中で新たな詩的表現を生み出した功績
ボブ・ディランがノーベル賞にふさわしい理由 | Rolling Stone(ローリングストーン) 日本版
ボブ・ディランは自分自身を客観視している
前から考えていたことがあります。
それはボブ・ディランは世界で1番ボブ・ディランを知っているということです。ちょっとわかりにくいですね。
ボブ・ディランは芸名ですが、常に客観的に自分を見ている気がします。その上で、
「俺、ボブ・ディランなのにこんなことやっちゃう?」
「ボブ・ディランがこれやったら面白いんじゃない?」
と周りが騒ぐ中で、冷静に考えているイメージです。
ロック転向のあたりはそんな匂いがプンプンします。もしかしたら、音楽性を目まぐるしく変えたのも全部計算なのかもしれません。そうじゃないかもしれません。
そういう余白の大きさがディランの良さなんじゃないかと思います。
ってまんまとディランの術中にはまっていますね。
ディランの歌い方がいい!そこがいい!
ぼくはディランの声や歌い方が好きというタイプなんです。こういうファンは珍しいかもしれません。
ディランの歌ってすごくうまいと思うんですよね。最近はゲロゲロなんて笑われて、ギターを弾くことも少なくなりましたが、魅力的です。
ある種難解な歌詞を独特の歌い方で聴いていると理解できるような気がするから不思議です。
代表作として取り上げられることは少ないですが、「スロー・トレイン・カミング」なんていいと思うんですが。彼のゴスペルツアーはパワフルだっと語り草で、そのうち「ブートレッグシリーズ」でリリースされないかななんて思っています。
まとめ
今回の受賞で彼の素晴らしい歌声と歌詞が多くの人に届くことを祈っています。
最後に一言、ディランは本当にカッコいいんです!ぜひ聴いてみてください。
後悔はさせません。おすすめは「Highway 61 Revisited」です。
最後にディランを表した名言を。
ビートルズは、僕達をひとつにして僕達だけのものを示し、戦う理由を与えてくれた。ローリング・ストーンズは、通りへ出て、我々が戦う敵を示してくれた。ディランは何を与えてくれたのか?ディランは、人間としての品格、ことばとその意味を我々に与え、僕達の目隠しをはぎとり、狂った世界をこれまでとは違う眼で見つめなおせと迫ったのだ。
アンドリュー・オールダム
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