ぼくはボブ・ディランが大好きなんですが、その代表曲のひとつ「Subterranean Homesick Blues 」に有名かつ、大好きな一節があります。
こうしてイマジネーションをふくらませてくれるところもディランの魅力ですね。
大好きなディランの一節
ボブ・ディランの初期の名曲「Subterranean Homesick Blues 」を知っていますか。
Subterranean Homesick Blues | The Official Bob Dylan Site
まるでラップかのように矢継ぎ早に歌詞をまくしたてるディランが印象的です。
この曲にはミュージックビデオがあるんですが、ロックの中でおそらくもっとも早い時期のミュージックビデオです。
この曲は1965年のアルバム「Bringing It All Back Home」に収録されていますが、1965年にこんなサウンドをやっていたんだと驚きます。
その「Subterranean Homesick Blues 」のなかで有名かつ、ぼくの大好きな一節があります。
You don’t need a weatherman
To know which way the wind blows
当時の若者たちの旗印にもなったという一節で訳すとしたら「風向きを知るのに、気象予報士なんか必要ない」といったところでしょうか。
風向きを知るのに、気象予報士なんか必要ない
ぼくがシンガーとしてもロックの中で一番好きなディランですが、やっぱり詩人としても当たり前ですが超有名。
日本ではフォークやプロテストソングの曲が取り上げられることが多いですが、それはむしろキャリアの初期のこと。
もちろん、プロテストソング的な曲はたまにありますが、それは魅力の一端に過ぎません。
この記事素晴らしい。
どう考えてもすごいのに、そのすごさがわかりにくい人ボブ・ディランのことがわかりやすく書いてある。
ぼくが思うボブ・ディランのすごいところ – くりごはんが嫌い https://t.co/t52o0H1ov8 pic.twitter.com/hr55f3eoeP— つぶあん@福山凡人ブロガー (@ttsubuan) 2018年3月13日
ロックの歌詞でこんな表現を使っていいんだ、こんなことを歌ってもいいんだ、とほかのアーティストが驚いたように常に新しい表現を追求していったことこそ素晴らしい点だと思います。
ディランの魅力
ディランの歌詞は二重三重に意味があったり、韻を踏むことを優先したり、文化的な背景があったりで難しいところもあります。
だからこそ、「アメリカ音楽の伝統を継承しつつ、新たな詩的表現を生み出した功績」としてノーベル文学賞を受賞することになったわけですね。
この時期のディランは映画「Don’t Look Back」で見ることができますが、実に魅力的です。
自分の魅力を自分でわかっている若者ならではの不遜さもありつつ、不安を感じさせる部分もある。
そういう振れ幅もディランの魅力ですね。
まとめ
ディランはいまもずっとツアーを続けていますし、新作もコンスタントに発表しています。
ディランはいつの時代も新しい。
そう、“時代は変わる(The Times They Are A-Changin)”のだから。
ボブ・ディランはこれからもインスピレーションのもとであり続ける。
ボブ・ディランはすべて計算して行動しているのか。実は天の邪鬼で、照れ屋説。