【コラボ書評】コロナ時代ならではのミステリー!『ステイホームの密室殺人2』

corona stay home muder case 書評

毎月連載のコラボ書評。

今回のテーマ本は新型コロナウィルスをテーマにしたアンソロジー『ステイホームの密室殺人2』です。

毎月連載のコラボ書評

このブログでは、ブログ「坂本、脱藩中。」のさかもとみきさんと毎月コラボしている書評を書いています。

前回のコラボ書評はチャールズ・ブコウスキーの『勝手に生きろ!』でした。

コラボ書評とは2人のブロガーが同じ本を読み、感想をお互いに書くという内容です。

ぼくはさかもとさんにいろいろ相談をしたり、Twitterで交流をしていました。話の流れで「コラボしたいね」という流れになり、お互いに本好きということもあり書評を書きあうというスタイルになりました。

面白いのは同じ本を読み合っていても、人によってこうも感想が違うのかという点がわかる点です。

特にこのコラボ書評は、男女で本の捉え方が違う点も面白い点だと思います。

  • 過去のコラボ書評はこちらから。

毎月連載のコラボ書評まとめ【つぶあんとさかもとみきさんの書評】 |

コラボ書評
毎月連載さかもとみきさんとのコラボ書評!

今回のステイホームをテーマにした『ステイホームの密室殺人2』

今回のテーマ本は新型コロナウィルスによる緊急事態宣言下のステイホームをテーマにした『ステイホームの密室殺人2』です。

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今回はさかもとさんが本を選んでくれました。

本作は複数の作家さんがステイホームをテーマにした作品を書いたアンソロジーです。

この本はさかもとさんが好きな作家の佐藤友哉さんが参加しているので選択したのかもと思ったり。

ちなみに、タイトルからわかるようにこの本は同じテーマのアンソロジー2作目です。

▲1作めはこちら。

『ステイホームの密室殺人2』のあらすじ

こちらが『ステイホームの密室殺人2』のあらすじです。

緊急事態宣言からの「ステイホーム」のかけ声とともに一瞬で変わってしまった日常を舞台に、さらなるミステリー界の珠玉の才能たちが競演する「ステイホームの密室殺人」、待望の第2巻!

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参加した作家は乙一、佐藤友哉、柴田勝家、法月綸太郎、日向夏、渡辺浩弐の6人。多彩かつ豪華なラインナップですね。

作品はすべて書き下ろしで「コロナ時代ならではのミステリーを書いてほしい」と依頼されたもの。

本の「はじめに」に記載された各作家への依頼文を読むとこの本の狙いがわかりやすいと思います。

「ステイホーム」のかけ声とともに始まった、新しい日々の状況下にふさわしい新しいトリックや新しい殺意や新しい不可思議な事件、新しい探偵や新しい犯人像が、きっとあるはずです。またそれらはまさにこの時代にしか存在し得ない徒花的存在であるからこそ、かえって人間という生き物の本質を描くこともできるはずだと思います。

この本を読んで感じたこと

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が全国に拡大されたのが4月16日。

昨年の今ごろは想像もできなかった状態ですが、すっかりマスクやステイホーム、リモートワーク、オンラインミーティングなども定着した感があります。

この本は9月に発売されたばかりでまさにいまの時代を切り取ったもの。コロナ時代を描いた小説、ドラマなどが出始めていますが本作はミステリー。

ぼくが面白いと感じたのは佐藤友哉さんの「潔癖の密室」と柴田勝家さんの「すていほぉ~む殺人事件」ですね。

前者は潔癖症の家族のリモート家族会議中に起きた殺人をリモート探偵が、後者は自粛期間中にメイドカフェで起きた事件をメイド探偵とメイド喫茶オタクが解決するという内容。

この2篇をはじめとして作中の人物がリモートで会話をしていたりトリックに絡んでいたりとコロナ時代ならではの物語が展開されます。

同じコロナ時代のステイホームをテーマにしていながらも、その状況のとらえかたが作家によって異なっているというのもこの本の面白い部分です。

5年後、10年後、この本を読んだ時にどんな印象を受けるのか気になります。

「新しい生活様式」も定着したものになり、ワクチンもできてそれほど恐れるものではなくなっているのでしょうか。

まとめ

新型コロナウィルスによって生活が一変したからこそ発生する対立や感情もあるはずで、ミステリーは切り取り、描くのにぴったりの表現手法かもしれません。

いま、だからこそ読みたいミステリー作家の競演ではないでしょうか。

ぜひ、読んでみてください。

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さかもとさんの書評

さかもとさんはこの本をどう読んだのでしょう。

さかもとさんの書評はこちらから。

アフターコロナの怖い世界にゾッとする「ステイホームの密室殺人2」 | 坂本、脱藩中。

今回取り上げた『ステイホームの密室殺人2』