2018年メジャーリーグで新人王を獲得する活躍を見せた大谷翔平選手。
しかし、2019年の年俸は微増。
どうしてなんでしょうか。今回は解説してみました。
大谷翔平の2019年の年俸は?
2018年シーズン、新人王を獲得するなど大活躍した大谷翔平選手。
2019年シーズンの復帰は5月になる予定とのことです。
さて、2019年の大谷選手の年俸はどれくらいでしょうか。
答えは65万ドル(日本円で約7159万円。)
では、2018年の年俸は?
54.5万ドル(日本円で約6000万円)。

あれだけの活躍をしたのにどうして年俸が微増なのでしょうか。
年俸微増の理由は年俸調停権
日本では過去にイチロー選手がルーキーイヤーではないものの、年俸10倍の8000万円で契約更改しています。
では、なぜ大谷選手の年俸は上がらなかったのでしょうか。
それはメジャーリーグの年俸調停に秘密があります。
メジャーリーグでは球団は選手の保有権が6年間あります。
そのうち
- 3年目のオフに年俸調停権取得
- フリーエージェント(FA)権を取得
するように決まっているからです。
つまり3年目のオフに年俸調停権を得るまでは、選手には実質的に球団の言い値で契約するしかないのです。
3年目のオフまでは年俸はほとんど変わらない
メジャーリーグでは3年目に調停権を得るまでは年俸が少しずつしか増えないのが普通。
日本基準なら何倍にもなる場合でも、ファン目線からはほとんど上がらない場合もあります。
球団はFA権の取得を少しでも送らせようと、新人のメジャーデビューする時期を数週間ずらすこともあります。(デビューをずらすことによってFA権取得が7年目のシーズンになる。取得しても行使するのはそのオフになるため)
その分年俸調停権を得ると数倍、そしてFA権を取得するとさらに大型契約を結ぶことになります。
先日はFAではないですが、大谷選手のチームメイトのマイク・トラウト選手がアメリカスポーツ史上最高額で契約を延長しました。
LAAがマイク・トラウト(27)と12年$430Mで契約延長(MLB史上最高額)。オプトアウト条項無し。2020年オフにFA予定だった。メジャー8年間で、打率.307 240HR 648打点 189盗塁 OPS.990。MVP2回 球宴7回 SS6回 打点王1回 盗塁王1回。#mlbjp pic.twitter.com/n1FqgXdtcE
— 天道総司 (@hongyudayo) 2019年3月19日
今後は変わるかも?

ただ最近はベテランになっても活躍する選手が減り、若い才能ある選手(プロスペクト)の価値が上がっています。
球団にとって安い年俸で契約できるならなおさらです。
しかし、それでは選手が一方的に不利という意見も出てきています。
そのため次のメジャーリーグと選手会との労使交渉で条件が変更になるかもしれません。
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まとめ
メジャーリーグと日本の野球は野球自体のスタイルも違いますが、リーグや球団の運営方法もまた異なっています。
いろいろな側面から野球を見ることでもっと楽しめること間違いなしです!
photo credit: hj_west Angels @ Mariners May 6 2018 via photopin (license)