ローリング・ストーンズの1978年アメリカツアー、テキサスのライブのボックスセットを購入しました。
パンクへの回答としてソリッドな演奏が楽しめる豪華なボックスセットです。
映像でも音楽でも名ライブを堪能できる充実の構成です。
ストーンズ1978年ツアーのボックスセットを買った!
最近、ローリング・ストーンズが1978年に行ったアメリカツアーのボックスセットを入手し、日々楽しんでいます。
このボックスセットは2LP+1CD+1DVD+Blu-rayが一緒になったものです。

CD,DVD、Blue-rayが収録されているシート
このボックスはタワーレコードのセールで半額になっていたことから購入を決めました。
上に書いたように盛りだくさんな内容。在庫もわずかでした。

LPが収録されているロゴ付きの内袋
映像自体が公式にはリリースされていたなかったのでこのライブのリリースが決定したときにはファンは驚いたみたいです。
LP大のボックスに2LP+1CD+1DVD+Blu-rayの各セットが収録されていて、箱の内部は当時のツアーの資料のレプリカがプリントされています。

ボックスセットの内部
1978年のアメリカツアーの特異性
当時のロック界はパンクムーブメントが吹き荒れたあと。
ストーンズやレッドツェッペリンは旧世代のバンドとして攻撃の対象となっていました。
ストーンズが78年に発表したアルバム「女たち(サムガールズ)」はパンクの隆盛を受けて、その回答としての制作されたものです。
ディスコのビートを取り入れた「ミスユー」などヒット曲が収録されストーンズの傑作として知られています。

このアルバムのリリースを受けて始まったアメリカツアーは75年以来3年ぶりのアメリカツアーです。
このツアーが変わっているのは同ツアーでは、最新アルバムの「女たち」から8曲も披露されたのです。
普通ツアーはアルバムの発売を受けて行われるので、新曲は多く演奏されますが8曲というアルバムの大部分を演奏するのはちょっと聞いたことがありません。
しかも、日によって違うものの、アルバムからの新曲は連続して演奏されています。アルバムへの自信とロック界のレジェンドとしてのプライドを感じられる構成です。
- このボックスセットのライブのセットリスト(太字が新曲)
1. Let It Rock(チャック・ベリーのカバー)
2. All Down The Line
3. Honky Tonk Women
4. Star Star
5. When The Whip Comes Down
6. Beast Of Burden
7. Miss You
8. Just My Imagination (Running Away With Me)
9. Shattered
10. Respectable
11. Far Away Eyes
12. Love In Vain(ロバート・ジョンソンのカバー)
13. Tumbling Dice
14. Happy
15. Sweet Little Sixteen(チャック・ベリーのカバー)
16. Brown Sugar
17. Jumpin’ Jack Flash
全体で17曲とと短く、まさに駆け抜けるように展開されるライブです。
ストーンズの78年ツアー、テキサスのライブボックスがタワーレコードでセールになっていたので買ってみた。会場が小さい!笑
パンクムーブメントを経ているので、パンキッシュで吐き捨てるように歌うのがかっこよすぎる。
すごくタイトでこれこそロックという感じで最高。 pic.twitter.com/PZBJHEuBTt
— つぶあん@福山ブロガー (@ttsubuan) 2018年9月25日
テキサスのライブ
本ボックスに収録されているのはテキサス、フォートワース公演。
会場は3000人規模と当時のストーンズとしても小さな規模の会場です。
セットリストは17曲の構成。大ヒット曲を多く演奏するようになる後年のツアーとはまた違った構成です。
このセットに入っているライブ映像はブートレッグでは見ることができたものですが、画質は公式に発表されたものから劣っていてしかも部分的なものでした。
このライブはまさにぶっ飛んだストーンズが楽しめるのですが、初めてストーンズのライブ盤や映像を買おうという人はびっくりしてしまうかもしれません。
ルーズかつタイトという矛盾したような演奏が展開され、ミックも吐き捨てるように歌い、サポートもほぼピアノのみというシンプルな編成です。
前のツアーから元フェイセズのロン・ウッドが参加していますが、前任ギタリストのミック・テイラーが流暢なソロを持ち味にしていたのにくらべるとノリ優先の演奏を展開しています。
まとめ
今回紹介したライブはボックスセットでなくてもDVD、CDで楽しめるので興味のあるかたはぜひ聴いてみてください。
脂の乗り切った絶頂期のストーンズのライブが堪能できること間違いなしです。
当時のストーンズはちょうど3年ごとにアメリカツアーをしていたことになり、ツアーごとにライブの雰囲気がまったく異なります。
いまは幸せなことに各年代の代表的なライブはオフィシャルでリリースされているので思う存分聴くことができます。
聴けば聴くほどほど深みにストーンズの魅力。ぜひ音源と映像を一緒に楽しんでみてください。
ローリングストーンズの最大の魅力はなにか。それは「ノリ」である。
今回紹介したライブ
Blue-rayとCDのセットもあります。