ロックを聴いていると必然的にブルースを聴くようになります。
今も昔もブルースはロックの元ネタであり続けているからです。
ロックの元ネタ
ロックを聴く上で避けて通れないのはブルースからの影響です。
ローリング・ストーンズも元々はブルースのカバーを目的にしたバンドでした。
また、エリック・クラプトンやレッド・ツェッペリンをあげるまでもなくブルースはロックの“元ネタ”ということができるからです。
ぼくもそうでしたがロックを聴きはじめてブルースの存在を知り、雑誌や本を参考にいくつかブルースを聴いてみてあまり理解できないという経験をしたことがあるひともいるかもしれません。
“原液”というべき音楽
というのもロックミュージシャンたちが60年代くらいに取り上げたブルースはロバート・ジョンソンだったり、マディ・ウォーターズだったり、ハウリン・ウルフだったりします。
彼らの音楽は圧倒的に“濃い”んですね。
もっとも彼ら自身は“濃く”するつもりではなく、よりルーツに近く自分自身の表現に真剣に取り組んだ結果だと思っています。
朝ふとクラプトンが聴きたくなって、いろいろアルバムを聴いているうちにデレク・アンド・ザ・ドミノスやブラインド・フェイスまで。
— つぶあん@つぶログ書店福山 (@ttsubuan) September 9, 2019
その後だんだんブルースに。ブルースはすごくいまの気分に合う感じ。
濃いがゆえにいまでも元ネタになる

とはいえ、ロックミュージシャンたちによる聴きやすくアレンジされたバージョンしか知らない状態で“原液”をそのまま飲めば理解できないのはある意味当然。
ストーンズやクラプトンなどの若いころにはこういう音楽が“ヒップ”であり、“クール”だったんですよね。
そして濃いということが当時ですらちょっと昔の音楽だったのが、幾多のアレンジやカバーに耐えられた理由でしょう。
ツェッペリンのように露骨にパクったりする人もいましたが…。
ただ、ブルースの濃さはそのまま魅力につながっているのです。汲めども尽きない泉のようなものです。
まとめ
もともとブルースは黒人ミュージシャンたちがつらい状況や自分の人生を歌ったもの。
それがイギリスの若者の心を打ち、新しい命を与えられるというのは運命のいたずらのようで興味深いです。
音楽としてのひとつの到達点ではないかと思うほどです。