ぼくの持っているロバート・ジョンソンのレコードを紹介します。
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伝説のブルースギタリスト、ロバート・ジョンソン
ロックファンなら伝説のブルースギタリスト、ロバート・ジョンソンを避けては通れません。
それは、彼が27歳という短い生涯で戦前に亡くなっているにもかかわらずボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、レッド・ツェッペリンなどロックアーティストたちに大きな影響を与えているからです。
現存する録音は42テイクのみで、今なお多くの人をひきつけてやまないのだから本当にすごいです。
ロバート・ジョンソンの曲は今ではすべてをコンプリートしたCDが出ていて簡単に聴くことができます。
しかし、それは最近のことでロックアーティストたちがふれたのは1枚ものの「King Of The Delta Blues Singers」であるはずです。(Vol.2もあり。)
このアルバムはもともとアメリカのコロムビアから発売されたもの。

▲ぼくは1966年にイギリスで再発されたものを持っています。
輸入盤もあったので米盤を聴いていた可能性も高いですが、ひょっとしてミュージシャンたちがロバート・ジョンソンと出会ったのと同じ版かも?と思うとなんだか嬉しいですね。
UK盤の詳細

▲CBSのARCHIVE Seriesとのマークがあります。

▲こちらが裏ジャケ。


▲曲目と詳細が書いてあります。

▲ジャケットは折返しになっていないタイプです。

▲ビートルズの「With The Beatles」は折返しタイプ。
インナースリーブの謎
このレコードは買ったときに入っていたインナースリーブがちょっと変わっています。


「PATENT Nos. 1125555」が左下に、右下に「MADE IN GREAT BRITAIN」という記載があるのです。
調べてみたところ、これはパーロフォン(EMIのレーベル)のスリーブらしいのです。
The Beatles U.K. Guide LP/Parlophone Inner Sleeve
リリースされてからイギリスで当時買った人がもともとのインナースリーブが破れたか何かで入れ替えたのかもしれません。
あるいはプレスを委託したとか。
なかなかおもしろいです。
レーベル面

レーベルには「MADE IN ENGLAND」の記載あり。
BPG62456というナンバーの他にコロムビアのCL1654というナンバーも併記してあります。
ちなみに本音源はモノ。
あらためて言うまでもないですが、重ねて録音していないのにあれだけのギターと歌を同時にこなすのはとてつもない技量です。
さて、送り溝には「CBS・M・62456・A2」との刻印。
CBSは会社名です。
Mはひょっとしたらプレス工場?、62456がカタログナンバーで、A2は2枚めの原盤という意味かもしれません。
そして反対側には「ALEEN」と刻印があったので、おそらく担当エンジニアのかたのサインでしょう。
ということはこのレコードはアメリカからマスター(コピーマスター)を輸入してイギリスでカッティングをしたのでしょう。
ロバート・ジョンソン「コンプリート・レコーディングス・〜センテニアル・コレクション」 | つぶログ書店
まとめ
いまでは簡単にロバート・ジョンソンのレコーディングした曲は全曲聴くことができます。
でも、多くのミュージシャン、音楽ファンが聴いたであろうこのフォーマットで聴くとより一層音楽に味が出てくるような気がしています。
コンプリート盤とともに、このレコードと同じフォーマットでもCDが出ているのでぜひ聴いてみてください。
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