音楽を聴く楽しみには、ルーツをたどるというものがあると思います。
日本の戦後の音楽は進駐軍のクラブの影響を受け、多様な音楽が聴かれていました。
そういう音楽にたまには触れてみるのもいいかもしれないですね。
戦後の音楽史が面白い
この間図書館に行った時にたまたま戦後の日本の音楽史の本を手にとって、そのまま何冊か読んでみたのですが非常に面白かったです。
敗戦を経て、日本が占領されていた時代、進駐軍が日本にはいたわけです。
進駐軍の将校、軍人が訪れるためにクラブが各地に設けられていたのですが、アメリカなどから本場のバンドがなかなか来ることができないので、日本人が演奏をすることが求められました。
当時のジャズやポピュラーミュージックを演奏していた人たちがのちの日本芸能界を形作っていった人たちになっていくわけです。
日本といえば歌謡曲や演歌というイメージもありますが、ジャズやポップス、シャンソン、マンボなどいろいろな音楽に日本人が接することになります。
この時期に日本人ミュージシャンの吸収したことはその後のポピュラーミュージック史に大きな影響を与えています。
「歴史的音源」のススメ
こういう時期の音楽を聴くには国立国会図書館の「歴史的音源」がいいですね。

「歴史的音源」は国立国会図書館の提供するサービスでクラシック、ジャズ、演説から落語、浪曲にいたるまで貴重な音源をインターネットで楽しめるものです。
「歴史的音源」には「インターネット公開」と「国立国会図書館/図書館送信館限定」の2つの種類があります。
「インターネット公開」は文字通り世界中ネットがつながるところなら、どこでも音源を楽しめる段階。
反対に「国立国会図書館/図書館送信館限定」は国立国会図書館か、歴史的音源に参加している図書館に行かなければいけない部分です。
当然ながら限定公開のほうが音源は充実しているのですが、インターネット公開=一般公開部分でもたくさんの懐かしのメロディを聴くことができます。

普通に検索するとすべての音源が対象となるので、検索フォームの部分で「インターネット公開音源のみに限定する」を選べば自宅で楽しめるものだけを検索できます。
貴重な音源を楽しもうと思ったら図書館に行く必要がありますが、インターネット公開でもじゅうぶん触りの部分を楽しむことができます。
たとえばこういう音源を聴くことができますよ。
まとめ
「歴史的音源」はかなりジャンルがあるので、いろいろ聴いてみるのも面白いですよ。
以前は与謝野晶子や大隈重信など歴史上の人物の肉声を聴く方法を紹介しました。
インターネットが普及しても普通ではなかなか手に入らない情報がありますが、図書館に行くとその情報を手に入れる方法がわかる場合もあります。
「歴史的音源」はおすすめですので、ぜひ聴いてみてください。
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