2018年最初の記事はphaさんの本の書評です。学ぶ方法について知ることができて、モチベーションが上がる一冊です。
phaさんの地の知の整理術を読んだ。
書店で偶然見かけたのでphaさんの「知の整理術」を買ってみました。
今日買いました。
phaさん(@pha )の知の整理術。本屋さんで偶然見かけて、一旦出たあと用事を済ませたあと再び買いに行った。 pic.twitter.com/RGNydc9Cvu— つぶあん@福山ブロガー (@ttsubuan) 2017年12月29日
phaさんの本はちょっと読んだことがあって、この本もパラパラと立ち読みしてみたところ面白そうだったので買ってみました。
結果は大正解!年末にいい買い物ができたと思います。
では、見てみきましょう。
メソッド
この本で繰り返し語られることになるメソッドがあります。
それは
- デジタルよりアナログ
デジタルは便利ですぐれたものですが、アナログのほうが触覚、嗅覚、視覚など周りの情報が多く自分の血肉になりやすいとのこと。
紙の本が電子書籍よりも頭に入りやすいと言われているのはこの辺りですね。
もちろん双方にいいところがあり、使い分けることが大事です。
- 書くと進む
自分の考えたことを言葉にして外に出すことによって考えを客観視したり、誤りに気づくことができます。
言語化することは人間の持っている最大の問題解決能力だ、と書かれています。
- 情報よりメタ情報
メタ情報とは情報のための情報のこと。
本に載っている情報に自分なりの思いを乗せると覚えやすくなります。Twitterのbotやその分野に詳しい人から話を聞くこともいいです。
- 制限は力
人間の処理能力は有限です。
限られた条件の方が想像力や創造性を発揮できる場合が多いでしょう。
これらのことを基本にこの本は展開していきます。
インプットとしての紙の本の魅力と図書館
Phaさんは本を買うときはまずは図書館で借りて、次に古本屋さんで買う、そしてどうしても手元に置きたくなった本は書店で買うようにしているとのこと。
これはお金を払うというレアな経験を失いたくないから。
個人的には最近紙の本の魅力を再発見したこともあり、この章を面白く読みました。
本に対するスタンスも面白い。
年に数冊出会う重要度最高の本は書き込みをし、折り目をつけて自分のものにするという感じもいいですね。
ここで図書館を書棚として使うという部分があって、図書館好きとしては嬉しかったです。
一部の人が図書館が無料で本を貸し出していることに対してよい感情を持っていないけど、作家としても活動するphaさんが読書の裾野を広げるためにも図書館は大切といっていたのがよかったです。
テレビを見るように本を読むというのも参考になります。
読書ってもっと手軽で楽しいものだということがわかります。
アウトプット術としてのブログの効果
著者のphaさんが人気ブログ(http://pha.hateblo.jp/)を運営されているだけあってブログの項目もあります。
ブログは自分だけが見るノートと他の人が見るノートのちょうどいいバランスなのがいいところです。
ブログを書くことによって勉強の理解がさらに深まることになります。
なぜなら何か学んだことを人に説明するときは伝えるためわかりやすい表現や言い方を心がけるからです。
自分の勉強したことを話す機会がない人でもブログなら世界に向けて発信することができるので学んだことを自分の中で再び理解するのにいい方法だからです。
ブログなら自分の書いたことを検索で見つけることもできます。「ブログ名+単語」のように。
ブログで書評を書いていることもありこの項目はとても参考になりました。ネットの世界には自分よりも詳しい人もあとから入ってきた人も両方います。
発信することで自分の学んでいることを好きな人とつながることができるのが最大の楽しみではないかと思います。
勉強はこれからの時代を生きる糧だ!
この本では繰り返し勉強の楽しさが語られています。
といっても肩肘張ったものではなく、「勉強って思ったより楽しいことではないの」というくらい。
本を読み、知識を深め、発信していくことでより理解が深まるという考え方です。
考えれば勉強って子どもから大人まで誰でも始めることができるし、図書館や書店には一生では読みきれないくらいの本があります。
どんな分野だって奥が深く、真剣に学ぼうと思ったらたくさんの時間がかかります。
受動的に消化する趣味もいいけれど自分から能動的に学んでいく勉強のスキルを持っていると一生退屈することなく楽しんでいけるのではないかと。
その意味で勉強はこれからの時代の一種エンターテイメント的な役割を担っていくのかもしれませんね。
まとめ
年末にこの本を買って面白くて一気読みしました。
こうやって書評を書いていることも本で学んだことを血肉にするためのステップかもしれません。
付録で教養が身につくマンガガイドもあるし、いろんな方面から学ぶということについて論じられた本です。
この本に書かれているようにこれからの時代は勉強することって大事になってくるでしょうね。
でもその原点って好きなことを学び続けることだと思います。さらに発信して同じ仲間とつながるとさらに楽しいですね。
インプット、アウトプットモチベーションからスケジュールまで「知」について知ることができるのでこれから何度も読み返す本になりそうです。