ポール・マッカトニーの名盤「ラム」のPTS盤なるものが高音質という情報を入手したので、ヤフオクで安価で購入してみました。
実際に聴いてみると音が太くてすごく好みのサウンドでした!
ポール・マッカトニー「ラム」のPTS盤が気になる!
先日アナログレコードについてネットで調べ物をしているときに気になる記事を見つけました。
それがこの記事。
「ラム」の国内PTS盤の独自性が素晴らしい!: よたよたBlog
「ラム」はポール・マッカトニーがビートルズ解散後、パートナーのリンダとの共同名義でリリースしたソロアルバム2作目です。

ぼくはレコードを集め始めたころにユニバーサルミュージックのサイトから新品を購入してよく聴いていました。
そのラムですが、国内盤にPTS盤というものがあり音がいいという記事です。
一般に洋楽の国内盤レコードは音質が劣ることがあるみたいですが、この「ラム」のPTS盤は音が太く、本場のUK盤にも負けていないとか。
これは気になる!ということでヤフオクを見てみたら、安いものが即決であったので購入してみました。
PTS盤とはなにか?
そもそもPTS盤とはなんなのでしょうか。

これがヤフオクで入手した「ラム」のPTS盤。

PTS盤にはこのシールがついています。
中に入っている歌詞カードにPTS盤の説明があります。

この説明を見るとPTSはPinchless Tracing Simukatorの略で、東芝が開発した日本独自の技術とのこと。
「トレーシング歪及びピンチ効果による歪(録音針と再生針の形状の差異により生じる歪)を最終的に解決した、画期的な技術開発によるもの」という説明です。自信の技術だったようですね。
PTS盤は音が太いと言われることがあるみたいです。
ボーカルや生楽器の音が、より狭い範囲で立体的に感じられ、例えるなら、ビートルズのUKモノ盤に感じられる立体感に近く、PTS盤はモノラルミックスでは、と、錯覚してしまうほどでした。 なので、UK盤よりも密室的で、狭い場所で生々しい演奏をしているような雰囲気を楽しめるということで、すごく独自性があると思ったわけです。
またこの「ラム」のPTS盤は音圧では劣るものの鮮度がいいとのこと。
肝心の音質だが、一瞬「耳を疑ってしまう」ほど鮮度の高い音だ。UKオリジナル盤にかなり近い音だと思う。音圧はさすがに敵わないが、国内盤とは思えないぐらい、「中低音域」も良く出ているし。
「ラム」のPTS盤の評価は?

これが「ラム」のリイシュー盤(EU盤)とPTS盤(国内盤)を並べたところです。左がリイシュー盤、右がPTS盤です。
意外だったのは右のPTS盤、つまり国内盤のほうがプリントの発色が濃いということです。
ポールの背景をマジックで塗りつぶしたようなデザインになので国内盤のほうが色が濃くていい感じです。

これがラムのPTS盤のレーベル面です。ナンバーはAP-80283(YEX-838)。
特にPTS盤であるという印みたいなものはないようです。
リイシュー盤と聴き比べしてみると、たしかに鮮度がいいというか、明らかにベースの音は太いように感じました。
先ほどの引用でPTS盤はモノラルミックスかと思ったという記述がありましたが、本当にそんな感じで音が塊で聴こえてくる感じですごく好みのサウンドです。
UK初期盤は聴いたことがないので、UK盤との比較はできないものの1000円以下で購入した国内盤がこれだけ迫力のあるサウンドを鳴らしてくれるとはすごく嬉しいです。
一般に洋楽のレコードで音質が劣るといわれるのは、本国のマスターテープをコピーしたものをマスターとして使い、テープのジェネレーションによる音質の低下が起きるからです。
この「ラム」PTS盤では新技術による効果でコピーマスターの実力をフルに発揮して高音質になっているのか、ジェネレーションの若いマスターやメタルマザーを輸入したのかはわかりません。
ただ、日本で普通に買うことのできるレコードが高音質であることは事実で、これは本当にすごいことだと思います。
まとめ
ぼくはこのレコードを1000円以下で購入しましたが、普通に国内盤として流通していたので価格もそこまで高くないはずです。
ポールファン、「ラム」が好きな人は聴いてみる価値があり!ですね。
このPTS盤は高音質なのにあまりレコードの本などでも言及されることが少ないので、これを機会にいろいろ調べてみます。
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