今日紙の本の販売額がピーク時の半分になったというニュースを目にしました。
ある程度時代の流れ的に仕方のない部分はあります。
ただ、読者も販売側も対応を迫られているのかもしれません。
紙の本の販売額はピークの半分に!
今日Googleニュースを見ていたら、紙の出版市場の販売額がピークから半分になっていたというニュースを目にしました。
紙の出版市場、ピーク時の半分以下 14年連続前年割れ:朝日新聞デジタル
ピークだったのは1996年。
紙の出版物の販売額は1兆3000億円弱です。
最近では電子書籍の普及やスマホの登場により紙の本の販売は分が悪い勝負になっている印象があります。
ぼくは先日「若者の本離れではなく、日本人の本離れ | つぶログ書店」という記事を書きましたが、どんどん日本人が本を読まなくなっているという感覚を持っています。
電子書籍は場所を取らないし、便利だから紙の本が売れなくていいというふうにならないのが問題をややこしくしています。
時代の流れ的に仕方のない部分はあるが
出版社にとって実績になるのはまだ紙の本の売上です。
少しは変わりつつありますが、業界全体がここ最近登場した電子書籍に対応しきれていないのが実情でしょう。
ちなみにAmazonの研究開発費は日本の出版界の売上を上回っています。
Amazonの研究開発費は日本の出版界の売り上げを上回っている。 | つぶログ書店
日本の活力が落ちて、趣味的な部分にお金を使う余裕がなくなり、特に生きていくには直接関係のない部分の費用が削られているのかもしれません。
音楽ソフトは販売増
反対に2018年は音楽ソフトの販売額がプラスに転じ、なかでもアナログレコードが目立ちます。
2018年音楽ソフト生産金額104%、3年ぶりプラスに転じる | Musicman-net
ぼくも去年からアナログレコードを集め始めましたが、たしかに聴いていて、集めて、眺めて楽しい面白い趣味だと思います。
音楽はレコードから、カセット、CD、ダウンロード、と変化し、レコードの良さが見直されています。
最近はカセットテープの人気が復活していますからね。
まとめ
個人的には紙の本が「アナログレコード的存在」になるには、まだ“現役感”がある印象。
一周回って落ちるところまで出版業界全体の売上が落ちれば、古本や逆に豪華仕様の本に注目が集まるような気はしています。
下落傾向の流れをV字回復させるのはなかなかの難事業なので、できればソフトランディングさせる方策が必要になりますね。