メジャーリーグのニュースを見ていて、「オプトアウト条項」という言葉を聞いて気になったことはありませんか。
メジャーリーグの契約の「オプトアウト条項」ってなに?
MLBの楽しみといえば、試合の他にオフのストーブリーグもあります。
自分の応援しているチームやライバルがどんな補強をするのか、ファンなら一喜一憂しながら毎日ニュースをチェックしているかもしれません。
メジャーリーグの契約はかなり複雑ですが、メジャー年数6年でFAの権利を手にします。
ニュースを見ていて、「オプトアウトで契約破棄」ということを聞いたことがありませんか。
たとえば2019年ワールドチャンピオンになったナショナルズのストラスバーグ投手が契約のオプトアウト条項を行使し、フリーエージェントになりました。
スティーブン・ストラスバーグ、残4年$100Mの契約を破棄して、FAへ。 pic.twitter.com/vJKGnECzZd
— 天道総司 (@hongyudayo) November 3, 2019
これは契約に2019年オフ、2020年オフに契約を自分から破棄できる権利がついていたので、それを行使したものです。
Strasburg may opt out of contract after 2019 and 2020 seasons
Free Agent Pitchers | Cot’s Baseball Contracts
なぜ自分から契約を破棄するのか?
なぜ長期契約を結んでおきながら自分から契約を破棄するかというと、現行の契約を続けるよりもFA市場に出て新契約を結んだほうが好条件を得られるからです。
ストラスバーグ投手は2020年以降、
- 2020年:2500万ドル
- 2021年:1500万ドル
- 2022年:1500万ドル
- 2023年:4500万ドル
という年俸になっており、2019年にキャリアハイを記録したことでこれ以上の条件が得られると踏んだと見られます。
さらに現在31歳なので現行の契約終了時は35歳。
まさか契約が得られないということはありえないですが、今年が長期の高額契約を得る最後のチャンスとの計算もあったと思います。
契約破棄と維持、それぞれの意思
メジャーでは先発一番手でサイヤング賞が狙えるレベルの投手だと3000万ドルを超えてくるラインまで年俸が上がってきています。
ストラスバーグ投手の例でいうと現行の契約のままだと約1億ドルが保証されているわけですが、年平均3000万ドルで新契約を結ぶと4年で1億2000万ドルに達します。
日本人ではヤンキースの田中将大投手がオプトアウト条項を行使せず、ヤンキースに残留することがニュースになりました。
自身の成績、同じ時期にフリーエージェントになる選手の顔ぶれ、怪我など、オプトアウト条項を行使することで不利になるなら、そのままの契約を維持するというのも選択肢として出てきます。
オプトアウト条項というのは契約を破棄する条件を選手に付与するので、一部の超一流選手の契約にしか盛り込まれません。
【MLB契約2020】ストラスバーグがFAに!オプトアウトを行使
まとめ
メジャーリーグのオフシーズンはオールスタ級の主力もバンバン動きますから、見ごたえがありますね。
さらにトレードなどもあるので目の離せない日が続きます。
来シーズンは各チームどんな陣容で開幕を迎えるのでしょうか。
メジャーリーガーの年俸を調べるなら、「Cot’s Contract」で決まりでしょう。 | つぶログ書店