ぼくはボブ・ディランが大好きなのですが、なかでもディランがデビュー30周年コンサートで演奏された「My Back Pages」はロック史上最高の瞬間と思うほどです。
ロック史上最高の瞬間
ボブ・ディランの曲「My Back Pages」を知っていますか。
ディラン4作目のアルバム「Another Side of Bob Dylan」に収録されています。
I was so much older then
I’m younger than that now
そう、あのころの俺は年寄りみたいに老けていた。でも、いまはずっと若いんだ。(つぶあん訳)
バーズをはじめ数々のアーティストのカバーされている名曲ですが、ディランデビュー30周年記念コンサートで演奏されたバージョンは最高です。
伝説のライブ
ロジャー・マッギン(元バーズ)、トム・ペティ、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、そして御大ボブ・ディラン。
考えられる限り最高のメンバーで、いかにディランがミュージシャンたちに影響を与え、慕われているかわかります。
こんなメンバーでのライブは二度と実現しないでしょうね。
それぞれが交代にボーカルを取りながら曲が進行します。ギターソロもクラプトンとニール・ヤングが弾いています。
端正なソロをサラッと弾くクラプトンもいいですが、顔をしかめつつ全身を揺らしながら弾きまくるヤングもいい。それぞれの性格がバッチリ出ていてほほえましくなります。
泰然自若と自分流を貫き歌うディランも最高。
まとめ
とかく記念ライブは“同窓会”的になりがちで音楽的にはそんなに面白くないこともありますが、この日は自伝によるとディランがあんまり機嫌がよくなかったらしく、なかなか面白いです。
たぶんディラン流の照れ隠しだったんじゃないでしょうか。
ボブ・ディランはすべて計算して行動しているのか。実は天の邪鬼で、照れ屋説。
photo credit: gregorywass Minneapolis, 2018 via photopin (license)