マディ・ウォーターズが1965年に発表した「リアル・フォーク・ブルース」を紹介します。
マディ・ウォーターズの名曲集
マディー・ウォーターズといえば、ロックファンが必ず通る「ベスト・オブ・マディー・ウォーターズ」が定番です。
今回はマディの所属するチェスレコードからリリースされた「ベスト」と同じようなアルバムを紹介します。

▲それが「リアル・フォーク・ブルース」。

▲ブックレットの裏側はレコードジャケットの裏側を再現しています。
ブルースの魅力が味わえる名盤!
今回紹介する「リアル・フォーク・ブルース」はマディの所属するチェスレコードがリリースしていたシリーズで、マディのほかハウリン・ウルフやジョン・リー・フッカー、サニー・ボーイ・ウィリアムソンもリリースされています。
ちなみにフォークとは日本的な意味でのフォークではなく、土着の、民族的な、ローカルの音楽、くらいの意味でしょう。
本作は1947年から1964年までの作品を集めたコンピレーション。マディ名曲集といった趣。
「Rollin’ and Tumblin’」「Manish Boy」「Gypsy Woman」ロバート・ジョンソンの「Walkin’ Blues」などマディブルーズの美味しいところを集めましたという感じです。
さらに「Forty Days And Forty Nights」のシャウトもすごい迫力。
ブルースマンとしてのマディの魅力がムンムンと漂ってくるような名盤。
マディはタメというかスピードを落としてガツンとくるような感じのスタイルなので、最初はピンとこなくてもだんだんとハマってきます。
「ベスト」でマディに出会った人が「リアル・フォーク・ブルース」、そして続編の「モデ・リアル・フォーク・ブルース」でさらにブルースにどっぷりとつかることが多いのだとか。
マディ・ウォーターズ リアル・フォーク・ブルース – 奄美のCD屋サウンズパル
マディのプロデューサーであり、ベーシストであり、コンポーザーでもあるウィリー・ディクソンはライナーでこう言っています。
ブルーズを世に問うことができる器を持っている男は、マディー・ウォーターズ以外一人もいない
そう、つまりそういうことなんです。
まとめ
ロックファンがマディを知るのはほとんどがストーンズ経由だと思うんですが、ストーンズはブルースにとって最高の入り口になっていると思います。
そんなマディ道にハマり込むことができる名盤。
おすすめです!
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