大好きなアーティスト、ボブ・ディランは貴重な音源をブートレッグシリーズとしてリリースしています。
高い評価を得るこのシリーズに傑作アルバム「血の轍」の未発表バージョンが加わりました。
2LPバージョンを購入したのでレビューします。
ディランのブートレッグシリーズ新作!
ぼくは音楽が好きで移動中もずっと聴いていますが、なかでもボブ・ディランが大好きです。
個人的にディランは一番好きなシンガーかつ、アーティストです。
ボブ・ディランはブートレッグシリーズとして未発表曲、未発表バージョン、未発表ライブなどの貴重映像をリリースしています。
このブートレッグシリーズ、音源のチョイスが絶妙でファンの求めるものを高音質で網羅的に発表していることから高い評価を得ています。
そのディランの傑作シリーズに名盤『血の轍(Blood On The Tracks)』の未発表バージョンが加わりました。
今回は未発表「Blood On The Tracks」!
それがBootleg Series Vol.14「More Blood、More Tracks」です。

インフォメーション | ボブ・ディラン | ソニーミュージック オフィシャルサイト
このアルバムは75年リリースで、70年代のディランを代表する名盤で最高傑作と評価する人もいます。
このアルバムは私生活でディランが離婚するなどトラブルを抱えていた時期で珍しく感傷的で恋愛に関する曲も多く収録されています。
このアルバムは1974年にレコーディングをすませリリースを待つばかりになっていたのですが、ディランが急きょ発売をキャンセル。
故郷ミネアポリスで地元ミュージシャンとレコーディングし、5曲を差し替えた上で1975年に発表されました。
『血の轍』は、もともと1974年9月にニューヨーク・シティで四日間に渡って録音された。すぐにアルバムはマスタリングされ、テスト盤の配布も始まった。ところがその録音から3ヶ月後、ディランは、アルバムはもっと別のアプローチでつくられるべきだと感じ、12月末に収録曲のうちの5曲をミネアポリスのサウンド80スタジオで録音し直した。
今回のブートレッグシリーズはその未発表バージョンが出されたもの。
「More Blood、More Tracks」2LPバージョンの詳細
ぼくが買ったものは2LPバージョンですが、未発表曲を網羅したデラックス・エディションもあります。

デラックス・エディションには豪華ブックレットが付きますが、2LPバージョンはライナーノーツのみ。

これがLP Oneはこの内袋に収納されています。

LP Twoの内袋です。
2LPバージョンですが、本編、ボーナスの2枚ではなく1枚のアルバムを2枚のLPに分けて収録されています。
45回転ではなく33回転でぜいたくに音が収録されています。

レーベル面もテストプレスを再現した感じで雰囲気があります。
肝心のサウンドですが、これが本当に素晴らしい!!
1975年にリリースされたアルバムよりも生に近い感じの音で、ディランのボーカルがすごく身近に聴こえてきます。
ディランは詩人としてもすごいですが、シンガーとしても卓越していると思います。その表現力が伝わってきて、傑作「血の轍」を何度でも楽しめる感じになっています。
オフィシャルで公開されている動画で1曲聴くことができます。
『血の轍』が好きな人は絶対に”買い”ではないかと。

2LPバージョンにはダウンロードコードもついています。
まとめ
今年のフジロックへの出演も好評を博したディラン。
老いてもなお自分だけの音楽を追い求めている感じですが、ファンならずともこのアルバムは聴く価値がある!と断言したくなる仕上がりです。
『血の轍』が好きな人はぜひ!これから聴く人は本編と合わせて聴いてみてください。
ボブ・ディランはこれからもインスピレーションのもとであり続ける。
今回紹介したアルバム
1975年リリースの本編