音楽で洋楽好きなかたは世界的なスターでも日本で人気が出ないというアーティストを知っていると思います。
日本で受け入れられる音楽と世界でヒットする音楽は結構違うというのが実情です。
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日本人にウケる音楽の特徴
前に伝説のロックバンド、はっぴいえんどのボックスセットを購入しました。
そのボックスセットの中に当時の細野晴臣さんのライナーノーツが復刻されていて、それがとても興味深かったです。
簡単にいうと、日本人は楽器の演奏よりも歌詞やメロディに注目するという内容です。
これには個人的に思い当たることがあって、70年代のバンドの間奏が長めの曲をかけていたら「いつ歌が始まるの?」と聴かれたことがあります。
日本では日本語の歌でも歌詞の字幕が出るくらい「言葉」というものを大事にしているイメージです。
グルーブありきの音楽はあまり受けがよくないのかなと思います。
もちろんいろいろな音楽を愛する人もいることはわかりますが、広くヒットするような曲で演奏ありきというのはちょっと思いつかないですね。
ただ、趣味が多様化して国民的大ヒットが生まれにくくなってきて、多様な音楽が受け入れられる土壌が整ってきたのではないかと。
Led Zeppelinはライブでは5分くらいの曲を30分以上やることもあるくらい常に新しいチャレンジをしていました。
レコード時代はレコードの片面をまるごと1曲に費やすバンドもあったようにジャンルによっては「聴かせる」ことを優先した音作りをしているアーティストはたくさんいました。
ラジオ全盛期はオンエアに乗るようなキャッチーでコンパクトな曲が求められたということだと思いますが、音楽を聴く環境が多様化している現代でその影響が続いているかはわかりません。
リズム用語で欠かせない「グルーヴ」の意味とメカニズムを理解しよう
まとめ
日本にとって洋楽などは「異質」なものなのでどうしてもわかりやすいカテゴリーが必要になってきます。
そして一旦カテゴリーがついてしまうとなかなか覆すのは難しいです。
ボブ・ディランは60年代から現在までほぼずっと活動していますが、日本ではいまでも「風に吹かれて」が代表曲として紹介されることが多いです。
日本と世界の違い、受ける音楽の違い。このあたりをいろいろ考えてみるのも楽しそうです。
時代によって変化する表現の枠組み:音楽をアルバムという単位で楽しむということ。