すでに解散して何十年も経つのにいまだにライブ音源が求められ続けているバンドに、レッド・ツェッペリンがあります。
彼らのライブの魅力はなんでしょうか。
変化自在のツェッペリンのライブ
もっともたくさんのブートレッグが売られていると言われるバンド、レッド・ツェッペリン。
Led Zeppelin | Official Website
その最大の理由として、インプロビゼーションを含むライブの魅力があります。
たとえば、「幻惑されて(Dazed And Confused)」は20分以上、長いときで40分以上演奏されました。
ツェッペリンのライブにはこのほか長尺の曲もあり、ドラマー、ジョン・ボーナムの長いドラムソロ(20分以上のことも!)、ジミー・ペイジのギターソロ、各メンバーの見せ場も用意されていました。
時には3時間以上に及んだライブでは、その時々の発想によって想定外の展開になることも、いまだに世界中の多くのファンが、彼らのライブを求め続けている理由です。
「幻惑されて」や「Whole Lotta Love」には、メンバーの好きなロックンロールメドレーが挿入されることも多く、彼らの音楽通ぶり、そしてルーツの一端がうかがえます。
ライヴでは全員が互いの音を聴き、互いを見つめている。そうする事によって、全てが凄くタイトになっていく。ツェッペリンは誰でも曲を好きな方向へ持っていくことが出来たし、みんながそれに付いて来てくれる事も常に解っていた。まるで鳥の群れがいて、一羽の鳥が別の方向へ飛んでいくと、突然群れ全体が向きを変えるような…、そんな感覚だったよ
ベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズの発言
インプロビゼーションを中心とした曲もありつつ、彼らのルーツのひとつであるブリティッシュフォークの風味を感じさせるアコースティックセットの時間もありました。
ジャンル横断的にいろいろなスタイルの音楽を持ち込んでいること、振り幅の大きさもツェッペリンの魅力です。
ツェッペリンがライブでこういうスタイルを取っていたのは、プログレがヒットし、長尺の曲が受け入れられやすい土壌もあったでしょうし、ジャズやルーツのブルースの影響もあったかもしれません。
時代によっては、ジェームズ・ブラウンばりのファンクが挿入されることもあり、なんというか最高です。
こんな自由なスタイルのバンドが受け入れられていたなんて、すごくいい時代だったと思います。
まとめ
ツェッペリンのライブは公式でも「永遠の詩(Song Remains The Same)」「伝説のライブ(How The West Was Won)」「BBC Sessions」などで楽しむことができます。
ロックが一番華やか、かつ世界中でヒットしていた時代の王者がツェッペリンです。
彼らのライブにぜひ触れてみてください。
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