久住真也さんの『王政復古』は幕末の流れがわかるおすすめ本です!

王政復古 書評

幕末が好きでよく本を読みますが、ヒットの本を見つけました。久住真也さんの『王政復古』です。

幕末の本を読みました。

幕末に関する面白い本を読みました。

それは久住真也さんの『王政復古 天皇と将軍の明治維新』という本です。

久住真也さんは大東文化大の教授で日本近世史・近代史が専門です。

過去の著作では『幕末の将軍』という本を読んで簡単ながら感想を書いたことがありました。

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幕末史は難しい?

幕末ってたびたび大河ドラマになっていることからもわかるようにとても人気のある時代です。

しかしその流れは複雑でわかりにくい(あくまで個人的に)

江戸幕府が倒れて、明治政府が樹立されたことは結果としてわかるけど、そこにいたるまでの流れがよくわからないのでした。

しかし、こういったツイートを参考に少しずつ理解を深めていくことができました。

そこで久住真也さんの『王政復古』に出会って今までわからなかったことが腑に落ちました。

この本でわかったこと、知ったこと

ずっと疑問だったのは幕府は朝廷をずっと押えつけていたのにどうして幕府を倒すことができたのかということ。

キーワードは「見える化」ですね。

どういうことかというと江戸時代を通じてほぼ将軍は「見えない」ものでした。

国持大名が謁見するときも姿を見ることは固く禁じられていたほど。

そのあたりの経緯はこの本に詳しいです。

江戸の秘密は将軍にあり?『徳川将軍家の演出力』

しかし、黒船以来の難局にリーダーとして対応することが求められます。

それまではほぼ江戸を動かなかったのが14代将軍家茂の時に230年ぶりに上洛します。

それまではどちらかというと独立した立場だった将軍が天皇を中心とする体制が出来上がったということですね。

大名も朝廷との接触を禁じられていたのが、その権威の高まりとともに上洛し参内するようになります。
それまでまったくなかったものが数十件レベルで増加していき、必然的に朝廷の権威が高まります。

幕府が参勤交代、将軍への謁見を通じて忠誠心を形作っていたように接触する回数が増えれば必然的に
忠誠を誓うようになるちと。

本書のテーマである王政復古もこの流れの中で行われたこと考えるとわかりやすくなります。

あと面白いと感じたのは御所で会議などが行われた場所。

有名な小御所やいろいろな場所がありますが、当然のことながら身分によって入ることができる場所に違いがあります。

それは大名も同じ。

大名ですら官位にしたがって厳密に区分されていたのに、朝廷からしたら家臣の家臣の藩士身分の武士が御所で意見を発することにはとても厚い壁があります。

しかし、その壁も時代の流れによって段々と崩れていくんですね。

なるほど、幕末の政局はこんな風に流れていたのかとようやく理解することができました。

まとめ

この本は『王政復古』というタイトルですが、幕末史の流れがわかるようになっているので私のような初心者でも読むやすかったです。

幕末の大名や志士たちはこんな風にやりとりをしていたのかわかってとても興味深かったです。

歴史好きな人はぜひチェックしてみてください。

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