最近「教養」というキーワードをよく聞くようになりました。
教養とはなにか
ここ最近「教養」という言葉を目にすることが増えました。
スマホ、AIが普及し、もう一度基礎に立ち返ろうということでしょうか。
でも、ひと口に「教養」と言われてもどうしていいかわからなくなりますよね。
一番手軽な方法としては各分野で「古典」と呼ばれているようなものに触れることではないでしょうか。
古典入門に最適!
といっても古今東西の「古典」はたくさんあって読むのも大変。
そんなときに入り口として最適なのが今回紹介する本です。
『知の古典は誘惑する』というタイトルで、中高校生向けに良書をラインナップする岩波ジュニア新書知の航海シリーズの一冊。

本書で紹介されているのは先述の『論語』のほか、『古事記』、『老子』『方法序説』、『ゴルギアス』などです。それぞれの本について別々の著者の方が文章を書いています。
論語の面白さとは
特に気に入ったのは『論語』についての章。
『論語』については理解できたわけではないけれど、たまに開くと妙に心に響く文があり最近時間のあるときに読んでいます。
面白かったのは『論語』が未完成の本だということ。
表記が統一されていなかったり、同じ言葉が出てきたり、孔子の失敗エピソードも収録されていたりするのです。
のちの時代の中国古典だとしっかりと編集の手が入っているのですが、『論語』は未完成であるがゆえに孔子の人間性を垣間見ることができます。
まとめ
なにかについて学ぼうとするときにどうしても背伸びをしていきなり専門書を手にとったりしがちです。
でも、中高校生や児童書向けの本のほうが基礎を学ぶには良かったりします。
古典入門におすすめの本です。
本が何千年も経って伝わっているということのすごさ | つぶログ書店