紙の本とKindleとの使い分けについて考えてみました。
読書を楽しむ時の最適なバランスとは?
最近は電子書籍の普及で本を読む手段は多様化してきています。
Kindleはアプリでも使えるし、漫画でも読めます。
マンガアプリもたくさんあるし、紙の本にこだわらなくても本にアクセスする方法はたくさんあります。
私は時間があるときには本を読むことが多いですが、そんな私がおすすめするのは紙の本+電子書籍端末(Kindle)という方法です。
方法としては外出先+寝転んでリラックスしているときはKindle端末。
じっくり自宅で読むときは紙の本、という使い分けです。
Kindleはアプリでも読めるのでずっとスマホでいいじゃないかという意見もあると思います。
しかし、アプリだと目の疲れが出やすいです。
それに加えてSNSなどの通知が入ってくるので気が散りやすい(私の場合)。
それなら紙の本が最高、となりそうなんですが、何冊も本を持ち運ぶのは大変です。

特に翻訳書など分厚い本が多いのでカバンが本でいっぱいになってしまいます。
Kindleはどんなときに向いているのか
Kindle端末はタブレットに比べると動きがもっさりとしていますが、本を読む分にはほとんど問題ありません。
ただフォントの間隔やサイズなどは調節できるものの紙の本に比べると一覧性は低下します。
よく言われるのがマンガにおける見開きページの扱い。
端末では1ページずつしか表示できないのでどうしても読んでいて気になってしまいます。

Kindleと紙では違う本を出していますが、感覚としてはこのくらい違います。

Kindle端末では寝転んでいてもページの端をタップするだけでページ送りができるのでリラックスしながら本を楽しむのに適しています。
スマホとの最大の違いはバッテリーの持ち。
Kindle端末では公式では「数週間」バッテリーが持つと説明されているくらいバッテリーの持ちがいいです。
もちろん、これは限られた条件での試行のため実際はここまでは持たないものの1週間くらいなら余裕で持ちます。
朝起きてスマホを充電していなかったら焦りますが、Kindle端末ならなんとかなります。これだけでも気分的にかなり違います。
紙の本の魅力は?
では、紙の本の魅力とはなんでしょうか。
やっぱり情報へのアクセスのしやすさ。
そして記憶への残りやすさです。
ただ目的の情報へのアクセスだけだったら目次やキーワードで移動できる電子書籍の方が便利です。
加えて、パラパラとめくるという動作ができることが大きい。
Kindleでも同様の動作はできますが、紙の本の方が使いやすいですね。
では記憶に残りやすいというのはどういうことでしょうか。
たとえば暗記をするときは脳のいろいろな部分を使った方がいいですよね。
声に出したり、動きにしたり、耳から記憶することもできます。
私は本のことを思い出すとき、「この本の右側に書いてあった。」などと記憶していることがあります。
視覚からの情報の他に、手の感覚から記憶が喚起されるのでしょう。
ふせんを貼ったり線を引いたり、ページの端を折ったり、いろいろできてとことん本を汚して読むことが紙の本の魅力です。
私はブログで書評を書くことがありますが、自分の感想を書くという意味だったら紙の本の方が書きやすいと感じています。
紙の本のほうが書評を書きやすいのかもしれない。 | つぶログ
こう考えると紙の本とKindle、両方を買えると便利なのですが、さすがにそこまでは難しい。
紙の本を買うと電子書籍がついてくるようになると嬉しいなと思います。
紙の本を買ったら電子書籍(Kindleなど)がついてきたら嬉しくないですか? | つぶログ
電子書籍は所有欲というかコレクションとして持っている感覚が薄いのでKindleで読んで気に入った本は紙で書い直すことも多いです。
京極夏彦「鉄鼠の檻」ハードカバー愛蔵版を購入。デカイし分厚いし読むのも一苦労だが、ゆっくり堪能しよう。 pic.twitter.com/uHbvzXqj4I
— 見える透明人間 (@piroaking) 2018年2月5日
京極夏彦さんの作品では『鉄鼠の檻』は印刷技術の粋を尽くした豪華版として出版されています。これは紙ならではの良さですね。
CDが出て、配信が主流になってもレコードを愛好する人がいなくならないように便利だからといってすべて押し流してしまうような状況にはならないでしょう。
これって一種の不便益かもしれません。
マンガを読むときは?
ただこの方法の弱点はマンガ。
先ほども書いたようにKindle端末はマンガも問題なく読むことができます。
しかし、目が疲れるのと見開きが見にくい、などの理由からマンガメインの人はタブレットの方がいいですね。

容量の問題もあります。
Kindle端末はだいたい4GBのストレージ。マンガモデルでも32GBです。
マンガは容量が多いので4GBだとすぐに足りなくなってしまいます。マンガモデルでもいいんですが、タブレットの方がストレージが多いのでより適しています。
まとめ
いろいろ考えてみると今は紙の本と電子書籍の移行の過渡期なのかもしれません。
電子書籍はたしかに便利だけど、紙の本を完全に抜き去るにはまだ不十分というか。
今の時代は紙の本も電子書籍も両方楽しめるいい時代だと思います。
リラックスするとき、仕事に必要なとき、とにかく楽しみたいとき。
自分なりの本の楽しみ方をぜひ見つけてみてください。