カラサワ・アユミさんの「日々是口実」を紹介します。
三度の飯より古本が大好きと語るカラサワさん自身の古本道について書かれたマンガです。
本好き、古本好きはもちろんなにかを集めている人なら思わず共感してしまう古本の日々を楽しむことができます。
古本屋は天国?
読書好きにとって書店は天国のような場所ですが、本を愛する人にとって忘れてはいけないのが古書店です。
ブックオフなどの新古書店のイメージが強いかもしれませんが、さまざまな分野の古書店が世の中には存在します。
今回紹介する本は、「三度の飯より古本が大好きな古本乙女」のカラサワ・アユミさんの本です。
この本はカラサワさん自身によるマンガでその古本ライフをつづったもの。
マンガの絵のイメージはこのツイートのテイストです。
私、これから先、DomaniやSTORYやInRedといった類の雑誌には縁のない30代ライフを送るんだろうな、としみじみ感じながら家の掃除をしている。
(書店で自分の世代向けの雑誌を目にして世間一般的なオナゴ世界に驚愕したヒト↑)どうしても不審な動きが溢れ出てしまうアラサー。
抑えられぬ衝動…。 pic.twitter.com/6yPZW3hc28— pugyurata (@fuguhugu) 2018年9月20日
私は本との出会いを求め、本を探し、本を見つける作業が大好きだ。
収集するという愉しみ
もう本好きにとっては「あるある」とうなずきたくなるネタがてんこ盛りでとても楽しいです。
ぼく自身も今年からアナログレコードを集め始め、中古レコード店やレコード大市にでかけたりするようになったのでずっと笑いながら読んでいました。
古本屋アナログレコードだけではなく、なにかを好きでお店に通うような人には共感できるマンガがたくさん載っているのではないでしょうか。
本好きといっても、新刊書店でしか買わない人、図書館でに行く人、小説しか読まない人などいろいろなスタンスの人がいます。
以前に沖縄の市場で古本屋をしている宇田智子さんの著書を読んだことがあるのですが、古本の世界って独特です。
コレクターなら理解できる集めているものとの一期一会の関係とか、古本屋の均一コーナーの楽しさとか古本好きでなくても楽しめる本です。
相方は〝もののあはれ〟や〝センチメンタリズム〟や〝黄昏る〟といった感慨に耽る事が基本的に無い性格なので、散歩の感想や楽しさを伝えてもモチロン無表情なのであった…。 pic.twitter.com/EGffor04vP
— pugyurata (@fuguhugu) 2018年9月27日
本やレコードを買ったあとに喫茶店やカフェに行って収穫を確認するのも楽しい時間です。これがあるからコレクターをやっているというくらい笑。
福山にも駅前に古本屋さんが一軒ありますが、古本屋には独自の時間が流れていてそこだけ時間がとまっている感すらあります。
レコードで輸入盤だったりすると海外で何十年前に若者が聴いていたものが巡り巡って2018年の日本に届いたような気持ちになり妙に嬉しくなります。
この楽しさをずっと味わっていきたいなと思いますね。
まとめ
古本屋さんやレコード大市にいくとコレクター歴何十年というベテランのかたをお見かけすることがあります。
そういう方を見るたびにずっとこのまま楽しみ続けていいんだと嬉しくなります。
ひとりひとりに色とりどりの古本道がある。楽しみ方もそれぞれ、向き合い方もさまざま。
さあ、この本を読んで素晴らしき古本の世界を楽しんでいきましょう。古本道に入門するのにも最適な一冊です。