金沢といえば、日本を代表する観光地。
反対に福山市の知名度は高くはありません。
街の歴史、規模以外にも結構違いがあるのではないかと思うようになりました。
金沢と福山で感じた違い
先日金沢に仕事ででかけてきました。
金沢といえば、加賀百万石の城下町。
福山も規模が違うとはいえ、城下町なのでついつい比べてしまいます。
福山は時期によって違いはあれど、石高がだいたい10万石なので加賀藩の10分の1です。
現在でも金沢が県庁所在地なのに対して、福山が一地方都市ということでその立場には大きな差があります。
ただこの両都市、人口にそこまで違いはありません。
一番違いを感じたのは街の雰囲気。

都会だ田舎だという前に、たたずまいがぜんぜん違うな、と感じた次第です。
先ほど、同じ城下町だと書きましたが、福山は城の周辺しか城が残っていません。
金沢は兼六園や金沢城跡や武家屋敷など豊富に残っていて街の雰囲気を構成しています。
これは戦災に遭うか遭わないかという違いも大きいと思います。
なんでも石川県は全都道府県で唯一空襲をまぬがれたということで、文化が残りやすくなっています。
福山の場合は空襲で城が焼けてしまい、街自体も大きな被害を受けました。
ただ、そういうことを抜きにしても金沢からは文化を大事にしているという感じを受けました。

決して福山が文化をないがしろにしているわけではないのですが、さすがに百万石の城下町と比べるのは分が悪いなと。
福山市も城を景観重要建造物に指定して、駅前再生にも取り組んでいますが、戦後に再建されたコンクリートの天守を景観重要建造物に指定するというのもチグハグな印象を受けます。
ただ福山も広島市とは距離が遠いとはいえ、備後圏の中心としてとしてブランドを向上させる余地はまだあると見ています。
そのためには見栄えのいい観光受けする部分だけではなく、地元の人だけが知っているけど観光で来た人は気づかない根っこの部分の魅力を発掘する必要があるのかもしれません。
百万石の城下町の金沢と福山を比べること自体がおかしいのかもしれないけれど、両都市は人口にはそんなに違いはない。やっぱり戦災に遭ったかどうか、住んでいる人の意識、文化に対する考え方。そういう部分から違いが出てくるのかもしれないなあ。
— つぶあん@福山凡人ブロガー (@ttsubuan) 2018年12月5日
まとめ
福山にもいいところがたくさんあります。
観光というと、鞆の浦ばかりが取り上げられる傾向がありますが、もっと福山のいいところ、備後の面白いところを発信していけたらと思います。
史跡福山城跡保存活用計画について:城を愛し、福山が好きだから思うこと