【コラボ書評】ヒップホップ的探偵物語?ジョー・イデ『IQ』

joe ide IQ 書評

月連載しているコラボ書評。今回のテーマは黒人探偵IQが主人公の『IQ』です。

毎月連載のコラボ書評

このブログでは、ブログ「坂本、脱藩中。」のさかもとみきさんと毎月コラボしている書評を書いています。

前回のコラボ書評は佐藤正午さんの『月の満ち欠け』でした。

コラボ書評とは2人のブロガーが同じ本を読み、感想をお互いに書くという内容です。

ぼくはさかもとさんにいろいろ相談をしたり、Twitterで交流をしていました。話の流れで「コラボしたいね」という流れになり、お互いに本好きということもあり書評を書きあうというスタイルになりました。

面白いのは同じ本を読み合っていても、人によってこうも感想が違うのかという点がわかる点です。

  • 過去のコラボ書評はこちらから。

毎月連載のコラボ書評まとめ【つぶあんとさかもとみきさんの書評】 | つぶログ

コラボ書評
毎月連載さかもとみきさんとのコラボ書評!

今回のテーマはミステリ4冠のジョー・イデ著『IQ』

今回のテーマ本は私つぶあんが選んだジョー・イデの『IQ』です。

joe ide IQ

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LAに住む青年〝IQ〟は無免許の探偵。ある事情で大金が必要になった彼は、腐れ縁のドッドソンから仕事を引き受ける。それは著名ラッパーの命を狙う「巨犬遣いの殺し屋」を見つけ出せという奇妙な依頼だった! ミステリ賞を数多く獲得した鮮烈なデビュー作

IQ | 種類,ハヤカワ・ミステリ文庫 | ハヤカワ・オンライン

著者が日系アメリカ人のジョー・イデさん。聞いたことがない姓だな~と思っていましたが、まさか「井手?(井出?)」だとは。

ジョー・イデさんはデビューが58歳のときと作家としては遅咲きの部類に入ると思います。

この本を選んだのはズバリ表紙が超クールだと思ったからですね。

ただアメリカ版のハードカバーもペイパーバックも全然テイストが違う表紙ですね。

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本作を読んでの感想

アイゼイアはウェブサイトも、フェイスブック・ページも、ツイッター・アカウントも持っていないが、なぜか人はアイゼイアを見つける。アイゼイアは警察が手を出せない、あるいは出さない地元の事件を優先的に引き受けている。

本作の主人公は探偵アイゼイア・クィンターベイ、通称IQ。

最初は翻訳物の読みにくさもあったのですが、読み進めるうちにスピード感が増していく感じで面白くなっていきました。

本作ではあらすじにもあった大物ラッパーから依頼された事件とアイゼイア自身にかかわる過去の事件が交互に展開ていく構成となっています。

読んで感じた印象はタランティーノ監督の映画「パルプ・フィクション」のような感じ。

作品中にも名前が登場しているゲーム「グランド・セフト・オート」のような雰囲気で映画化するのにぴったりという印象。

解説にある“新たなる”シャーロック・ホームズ成分はそこまで濃くはない印象ですね。

むしろコナン・ドイルの正典よりはベネディクト・カンバーバッチ版の「SHERLOCK」のアメリカ移植版という趣。

欲望渦まくヒップホップ界の“成り上がり”的マインドも織り交ぜつつ、サンプリングのようにいろいろな要素を“記号”として盛り込んでいます。

この感想に例をあげた作品が好きな人はすごく面白く読めるはず。

著者の若いころから黒人の友人が多く、さまざまな面で彼らの影響を大きく受けたからと解説で触れられています。だからこそ、この作品のようなテーマを選んだのだとか。

まとめ

個人的には主人公のアイゼイアが音楽マニアだということがツボでした。

ぜひ、読んでみてください。

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さかもとさんの書評

さかもとさんの書評はこちらから。

どんな感想なのか楽しみです。

今回紹介した本

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