最近は「実学」志向が強くなっていますが、かつては学問といえば「漢籍」を学ぶことを指していた時期もありました。
日本の文化とは
ここ数年日本のことを扱ったテレビなどを多く見かけるようになりました。
日本には独自の優れた文化があることは誇らしいことですが、日本の文化は中国の古典に影響を受けていることはよく知られています。
江戸〜明治くらいには漢籍で学ぶことは学問として一番重視されていましたしね。
日本近代化の象徴の福沢諭吉も若いころは漢籍を学んでいます。
『論語』『孟子』『詩経』『書経』はもちろん、『史記』『左伝』『老子』『荘子』に及び、特に『左伝』は得意で15巻を11度も読み返して面白いところは暗記したという。
江戸時代になると日本での学問も発達していましたが、文学でも政治でも漢籍の影響なしに成り立たない時代は長かったと思います。
日本の知識人たちはずっと中国のことを学んできましたし、仏教なども外来のものです。
最近は「実学」志向が強くなり、どうもかつての「学問」から離れているように感じます。
自分の立つ足元がしっかり固まっていないとどこへの行けないと考えたりします。
最近「古典」を学びたいと思ったり。『論語』とか。
「考える」基礎みたいな力をつけたいと思う。
その本自体を読んでもいいんだけど、わかりやすい本から読んでいこうと思う。
— つぶあん@つぶログ書店福山 (@ttsubuan) 2019年4月7日
まとめ
1000年以上前から残ってきた書物を暗唱できるくらい学んでいた当時の人はきっと「考える」基礎体力が高かったでしょう。
もちろん、「自分で考えること」も同じくらい重要。