熱い気持ちを思い出させてくれる『ほぼ日刊イトイ新聞の本』

書評

糸井重里さんの『ほぼ日刊イトイ新聞の本』という本を読みました。

糸井さんがインターネットと出会い、自分のホームページを立ち上げ、成長していく過程を糸井さん自身が書いたものです。

立ち上げ当時のわくわく感を随所に感じられるいい本です。

ほぼ日刊イトイ新聞が立ち上げの経緯

最近まで糸井重里さんの『ほぼ日刊イトイ新聞の本』という本を読んでいたのですが、これがものすごく面白いです。

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内容としては糸井さんがインターネットと出会い、ほぼ日刊イトイ新聞を立ち上げる経緯をまとめたものになっています。

いまや上場企業ともなった「ほぼ日」ですが、糸井さんがインターネットと出会ってメールにハマり、自分でホームペジをつくりたいと思うようになるまでは「何者」でもないわけです。(もちろん、糸井さん自身は著名人ですよ)

01 ほぼ日が上場した理由。 – 会社をつくるということは。 – ほぼ日刊イトイ新聞

そういう状態からノートにアイデアを書きながら、ひとつひとつ成長しながら熱くなれるような話がたくさん書いてあります。

まだインターネットに出会ったばかりのころ

思い出してみるといまでは当たり前の存在になっているインターネットも、それはもう最初に出会ったときは驚きました。

まだSNSもなく、メールや掲示板でやり取りをするなど黎明期ならではの話がたくさん書いてありますが、自分の身に置き換えて懐かしく思いながら読み進めています。

ほぼ日といえば、いまでは手帳が有名ですが、最初にホームページから商品を販売したときには購入の確認のメールを送る方法がわからず、何百人ものひとに全員で一通一通返信したとか。

GoogleでもAppleでも、Facebookでも時代を代表するような企業の立ち上げの話は面白いことがたくさん転がっていますが、この本もネット初期のわくわく感、手探り感みたいなものが随所に見ることができます。

自分がブログを始めたときのわくわく感と似ている

糸井さんが49歳ではじめてMacを買って、インターネットをはじめたときの「インターネットというものは、こりゃ、すげえものかもしれない。」という感覚はぼくとしてもよくわかります。

ブログというものを知って、WordPressというものを知って、なかなか踏ん切りがつかなかったけど、いざ始めてみると、「ブログっていうのはこりゃすごいものかもしれない」と感じたものでした。

当時としてもブログというメディアは最先端というものでもなくて、日本のネットに完全に定着していて、とりわけ珍しいものでもなかったです。

糸井さんがインターネットに出会い、ホームページを作り始めたころはまだまだネット自体が黎明期のような雰囲気があったけど、ぼくがブログをはじめたころは完全に安定気に入っていた。

そう、何周遅れかでブログを始めてみて、ぼくはとてもワクワクしたのを覚えています。

糸井さん自身がコピーライターとして一世を風靡して”流行っていた”ときから、”流行らなくなったイトイ”のような時期を経て、ほぼ日立ち上げに至るというのも時代の流れを感じさせて面白い。

行動せよ!みたいなコピーをあちこちで見かけて、でもどういう風に行動したらいいのかわからないっていう人にこの本をすすめたいと思います。

この本、面白いな。こういう風に行動したいな、と思える本です。

ほぼ日手帳

まとめ

ブログを始めたときはこういう気持ちだったなあと思い出して、またモチベーションが上がりました。

糸井さんの文章は独特の軽みがあって、でも上滑りするような感じがなく、何度でも味わえるようなすごく好きな文章なんです。

おすすめですので、ぜひ読んでみてください。

まだ何も始まっていないので今日からスタートしよう!『<インターネット>の次にくるもの』

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このあとの本も面白そう。

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