『旧事諮問録』:江戸幕府に仕えていた人にインタビューした貴重な記録

旧事諮問録 江戸幕府 bakuhu 書評

江戸幕府に仕えていた人たちにインタビューをした明治時代の本、『旧事諮問録』を読みました。

江戸幕府の役人にインタビューした本

最近図書館で借りてきて面白かった本を紹介します。

それが『旧事諮問録』という本。

以前に少しだけ記事を書いたことがあります。

最近読んで面白かった歴史の本 | つぶログ書店

図書館で借りてきたのは青蛙房版です。

岩波文庫でも出ているようです。

明治20年代半ばに、旧幕時代の制度の実情が忘れ去られるのを惜しんだ歴史学者達が旧幕勤仕の故老たちを招いて行なった質疑の記録。江戸幕府の制度と諸役職の実情を語る文献として利用価値の高い歴史史料である。

旧事諮問録 上―江戸幕府役人の証言 (岩波文庫 青 438-1) | 旧事諮問会, 進士 慶幹 |本 | 通販 | Amazon

この本は明治になってから江戸幕府に仕えていた人にインタビューしたものをまとめたものです。

といっても堅苦しいものではなく、文章も話し言葉なのですごく読みやすくどんどん読みすすめることができます。

たとえば冒頭は最初は「将軍の日常生活」と題し、小姓だった人に話を聞いています。

○御小姓とはどういうものでありますか。

◎御小姓とは、将軍家お側向きのことをいたしておる役であります。

○御小納戸とは、いずれが上役でありますか。

◎世間では御小納戸の方が重いと思いましょうが、御小姓のほうが格式は上であります。

こういう形で話が進んでいます。

なかなか史料に残りにくい、現場ならではの話がたくさんあるので読んでいて飽きませんね。

御庭番や大奥についての章もあります。

インタビューということで、立場というかスタンスは考慮しなければいかませんが貴重な話がこれでもかと出てきます。

注や索引があるともっといいな、と感じましたね。

まとめ

明治時代にはまだ江戸幕府に仕えていた人たちがインタビューを受けられるくらい元気だったんですよね。

手記や記録も貴重ですが、インタビューしての聞き書きということでまた違った面白さがあります。

ぜひ読んでみてください。

江戸幕府の大名統制法『大名格差』 | つぶログ書店

今回紹介した『旧事諮問録』

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