アナログレコードの日本盤、特にロックでは音質面が本国盤よりも不利だと言われています。
それはマスターのコピーを輸入しているからだと言われています。
ところがLED ZEPPELINのHouses Of The Holyの日本盤は世界でも高音質でラウドだと言われています。
Houses Of The Holyの日本盤の音がいい?!
アナログレコードの世界では日本盤のレコードはやや音質が劣ると言われています。
これは技術的な問題というよりはマスターに原因があります。
日本盤で使用されるマスターは本国で使われるものではなくて、さらにそこからコピーされたものを使うことが多いからだそう。
つまり、コピーのコピー。
ただ、このブログでも何度も記事にしているようにプレスの過程で、本国でカッティングされたメタルマザーをしようしたものは高音質だったりします。
さて、今回の話題はLED ZEPPELINのアルバム「Houses Of The Holy」の日本盤。

ぼくはこの日本盤をヤフオクで700円くらいで買いましたが、なんとこの日本盤世界で一番音がいい、ラウドなサウンドが楽しめると評価されているみたいなのです。
“ラウドカット” を喧伝されていた国内初回盤の P-8288A の方は看板に偽りナシのデカい音で、音圧は先のフランス盤の1割増しぐらい高く感じられる。特にA①なんかもう血湧き肉躍るという感じの凄まじさで超ヤバい(^o^)丿 私は基本的に国内盤の音を“薄っぺらい”とバカにしてきたが、この盤に関する限りは素直に参りましたと平伏すしかない。
日本盤でラウドだとされているのはカタログナンバーがP-8288Aとなっているものです。
Houses Of The Holyの日本盤レーベル面
では、レーベル面を見ていきましょう。まずはA面。

マトリクスは
- P – 8828 A1 2 – B – 3
となっています。
続いてB面。

マトリクスは
- P – 8828 A2 3# – B – 3
です。
このアルバムのUS盤は巨匠ボブ・ラドウィックにカッティングされたRL盤、プレスはPresswell pressingだということでいつか聴いてみたいものです。
アナログレコードレコードを集め始めてマスタリングの世界的巨匠のBob Ludwig(ボブ・ラドウィック)を知る
Houses Of The Holyの日本盤のサウンドは?
肝心のサウンドですが、クッキリ、パキッとした印象でドンシャリ系。
分離がはっきりしていてメンバーの演奏が際立つような感じがあります。
US、UK盤とは比較していないものの700円でこのサウンドが楽しめるならまったく問題はないなという印象です。
この作品はファンクやレゲエにも挑戦するなどハードロックにとどまらないLED ZEPPELINの音楽性を発揮したつくりになっていて大好きなです。
新しいジャンルに挑戦していながらも、ドラムが体に来る感じの鳴りをしているので心地いい。
これは愛聴盤になりそうな雰囲気です。
まとめ
日本盤はどうしても本国からマスターをコピーして輸入する関係から音質面で不利ですが、プレスの品質が高く帯が海外でも高いです。
一説によるとこの盤はエンジニアの人が会社に内緒でラウドにカッティングしたとか。
真相はわかりませんが、そんな話を信じたくなるほど良いサウンドが楽しめます。
おそらくそんなに高くないのでこのアルバムが好きな方は探してみてください。
Led Zeppelinのレコードの奥深き世界:Led Zeppelin I【SD8216】
なにはなくとも聴いて欲しいLed Zeppelinのアルバムたち