堀江貴文さんの新刊『君はどこにでも行ける』を読みました。この本かなり面白く、すでにいろんな所で取り上げられていますが、感想を書きたくなりました。
最近のテレビは日本を褒める内容のものが多いと感じます。前ですが、日本さ賛美の番組の後も、外国人が日本へ的な番組だったこともあり、ちょっとげんなりしてしまいます。
堀江さんはほとんどテレビは見ないそうですが、この違和感は感じているとのこと。日本が世界屈指の経済大国であった時代は終わり、現状はサービスや品質に対して価格が安いので、爆買いの対象となっているわけです。
しかし、悲観すべきことばかりではありません。日本には豊富な資産の蓄積もあり、治安の良さ、サービスの良さなど他国に対するアドバンテージもあります。(この差が急速に縮まっているのが問題ですが)
本書は大きく分けて、日本の現状を取り上げている章と、堀江さんが世界を旅して感じた現状、そして日本の利点、最後に漫画家ヤマサキマリさんとの対談で構成されています。
僕たちは、おもしろいことがある場所へ、何にも縛られず、自由に行くことができる。
この世界の現状を取り上げた章(アジア、欧米その他で構成されています)は本書の白眉ではないでしょうか。
経済発展を続ける新興国と日本の対比が面白く、読みいってしまいます。
インドネシアではJKT48に移籍した仲川遥香さんのように海外に活躍の場を求める方も紹介されています。
シンガポールの教育水準は世界最高レベルにあり、日本からも子どもの教育のために滞在する人もいるようです。
君たちの国境は、頭のなかにある。

いつだって、僕たちは旅に出られる。
この本を読んで感じたことがあります。それは堀江さんと高城剛さんが重なるということ。お二人ともモノを処分し、ノマドライフを送られています。
世界情勢に対するアプローチの差はありつつも、根底に流れる、”どこにでも行ける”という思想は共通するのではないでしょうか。
あと少し必要なのは、ちょっとしたノリの良さ。通い慣れたその道をはずれて、知らない路地裏に入ってみよう。そんな気軽なノリで、行動してみてください。
世界にはこんな面白いビジネスがあり、日本の現状を堀江流の目を通して知ることの出来る1冊です!