最近読んでいる歴史の本を紹介します。
歴史の本が面白い
ここのところ歴史の本をよく読んでいます。
いまハマっているのは江戸時代。
歴史の本はKindleにあまりな気がするので図書館に行って借りています。
その中から好きなのテーマの本を見つけて買うイメージです。
面白かったのはこの本。
幕末の将軍
久住真也さんの『幕末の将軍』という本です。
その名の通り幕末期の江戸幕府将軍を取り上げた本ですが、征夷大将軍とはなにか、将軍の権威とはなにか、それぞれの将軍の個性みたいなものも見えてきて面白かったです。
はじめて知ったのは江戸時代初期、徳川家光のころは上洛したときの参内で太上天皇に準じた扱いだったのが、14代家茂のころは官位に準じた席次で摂家よりもかなり下だったあたり。
このあたりの権威の移り変わりというか時代の流れの移り変わりは本当に面白いですね。
いま個人的な研究テーマは幕末です。
盤石だった江戸幕府がいかにして崩壊に向かうのかいろいろ本を読んで勉強したいと思っています。
この本では「見えない」ことが将軍の権威に繋がっていたという部分がよかったです。
Amazonでは中古しか扱ってなかったので、興味があるかたは図書館で調べてみてください。
お殿様たちの出世
この本も面白い。江戸幕府の老中を扱った本です。
老中の成立からどのように政治を行っていたかについてすべての老中を紹介しながら述べられています。
初期は将軍の身近から選ばれていた老中が官僚のように役職を経ながら出世していくようになる過程が興味深かったです。
福山市は水野、松平を経て阿部家に治められていました。この阿部家は徳川家譜代の重鎮で歴代でも多くの老中を出した家なんですね。
幕末の藩主阿部正弘は有名です。
そういった点からも面白く読むことができました。
戦国の気風が残るなかからどのように安定の時代になっていたのか、どのように政治を行っていたのかとても興味があります。
すべての老中が紹介されている本なので仕方ないんですが、もっと具体的にどういう風に政治の意思決定をしているのかわかったらもっとよかったですね。
旧事諮問録
これは明治時代になって江戸幕府に仕えていた人に聞き書きを行った、いわばインタビュー本です。
これはすこぶる面白い本で、なにしろ実際に江戸幕府に仕えていた人に話を聞いているわけですからリアリティが違います。
古い本ですが、読みやすい言葉で書いてあるので歴史が好きな人なら楽しめます。
将軍の暮らしから奉行の仕事までを知ることができます。
小姓や大奥に仕えていた人の話もあり、まさに歴史の裏側を知ることができます。
なんだか怖いイメージがあった幕末の大老、井伊直弼の評判が高かったり、14代将軍を決めるときも10人いたら10人とも紀州(家茂)を望んだとかリアルな話が盛りだくさんです。
こういう前の時代のインタビューはどの本も興味深いです。どんどん読んでいきたいなと思いましたね。
まとめ
今回は軽めに歴史の本を紹介してみました。
歴史の面白いところはディテールの部分だと思っていて、そこが詳しく書かれているほどいい本だという評価になります。
最近は歴史を知りたいという気持ちが強いのでどんどん読んでいきたいですね。