『アナログレコードで聴くブルース名盤50選』で紹介されているハーモニカブルースのCDを購入しました。
戦前ハーモニカブルースの名コンピ!
最近、先日書評を書いた『アナログレコードで聴くブルース名盤50選』に紹介されているアルバムをヤフオクとかディスクユニオンで調べています。
ブルース入門に最適!『アナログレコードで聴くブルース名盤50選』 | つぶログ書店
今回購入したのはヤズーレーベルが1976年にリリースしたもののリイシュー盤「ハーモニカ・ブルース(Harmonica Blues: Great Harmonica Performances Of The 1920s and 30s)」です。


戦前のそれも1920年から30年代にかけての音源を集めたものなのですが、当時からいろいろなスタイルの演奏があったことに驚かされます。
最初の「Railroad Blues」は汽笛の音を再現しながら歌ったり、ジャグなどもありいろいろなスタイルが楽しめ、まさに戦前ハーモニカブルースシーンを俯瞰できる内容。
▲Spotifyでもアルバムを聴くことができます。
ロバート・クラムのジャケが秀逸!
本盤のアートワークを手掛けたのはジャニス・ジョプリンの「チープ・スリル」も手掛けたロバート・クラム。
先日紹介した本『ブルース・レコード・ジャケット』にも専用のページが設けられているほどの有名アーティストです。
ジャケットもブルースの魅力!『ブルース・レコード・ジャケット』 | つぶログ書店
本盤自体が「ロバート・クラムアートワークスコレクション」と銘打たれています。
そしてこの「ハーモニカ・ブルース」のジャケットはロバート・クラムが手掛けたジェケットの中でも最高傑作として知られているもの。
このアルバムも『アナログレコードで聴くブルース名盤50選』に紹介されていますが、農道をハーモニカを吹きながら歩く光景からブルースの、そして音楽の楽しさが伝わってきてすぐに魅了されました。
ロバートクラムのSPコレクション。凄い。 pic.twitter.com/UCucfJdDKC
— promenade records (@promenaderecord) September 3, 2018
ロバート・クラムは自身も熱心なSP盤のコレクターとして有名でコンピ盤を編集し、リリースしたりもしています。
ヤズーレーベルとは

ヤズーはミシシッピブルースの聖地の地名からレーベル名を取り、長年戦前ブルースの復刻レーベルとして活動していました。

▲本リイシューではヤズーレーベルのカンパニースリーブもついています。掲載されているブルースのジャケットを見るとすごく興味をそそられます。
SP盤など貴重な音源を復刻し、ブルースファンから愛されているレーベルとのこと。
まとめ
戦前のハーモニカブルースながらリマスターで音もよく、楽しんで聴くことができました。
戦後のチェス・レコードのブルースもいいんですが、こういうコンピ盤で聴くことでアメリカのローカルな大衆音楽の奥深さを味わうことができます。
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