ソロになってからのジョージ・ハリスンといえば、「オール・シングス・マスト・パス」や「クラウド・ナイン」が有名。
今回紹介するのは隠れた名盤「ゴーン・トロッポ」です。
ソロになってからのジョージ・ハリスンと言えば…
ビートルズ解散後のジョージ・ハリスンの作品といえば、ロック史に残る大傑作「オール・シングス・マスト・パス」か奇跡のカムバックを遂げた「クラウド・ナイン」があげられるでしょうか。
ビートルズでも地味な存在で、「クワイエットビートル」と言われたジョージですが、実はソロになってからのアルバムはどれも素晴らしいアルバムばかりなんです。
今回紹介するのは1982年リリースの「ゴーン・トロッポ」です。
隠れた名盤「ゴーン・トロッポ」

この時期のジョージはソロ初期の出す作品、出す作品大ヒットした時期を経て、やや低迷期といえる時期でした。
ジョージは音楽にやる気をなくしつつあり、レコード会社のプロモーションも積極的には行われなかったこともあり、全米108位というセールスとしては失敗作となってしまいました。
ただ内容に手抜きはありません。
ジャケット通り南国風な明るい雰囲気を持ったアルバムで、「Wake Up My Love」、「Dream Away」など佳曲が収録されています。
ジョージはややシニカルなところもありますが、多くのミュージシャンに慕われているように優しさに満ちた人だと思います。
ぼくはいつもこのアルバムを聴くと、またもう1回聴きたくなり最初からまた聴く、ということがあります。
「オールシングスマストパス」のような大作の重さはなく、サウンドもアルバムの長さもちょうどいい、「等身大のジョージ・ハリスン」を堪能することがてきます。
最近は奈良にあるビートルズのアナログレコード専門店B-SELSで本作の見本盤を手に入れて愛聴しています。
この時期のジョージ・ハリスン日本盤は輸入メタルマザーを使用しているものもあり、内容・音ともに素晴らしいです。
まとめ
「ゴーン・トロッポ」は決してロックを代表する名盤という立ち位置のアルバムではない地味な作品です。
でも、もっともっとたくさんの人に聴いてもらいたいアルバムです。