岡田斗司夫さんの『あなたを天才にするスマートノート』を読みました。ノート術の本ですが、普通の人が生まれながらの天才といかに勝負するかについて書かれた、とても面白い本です。
岡田斗司夫さんのノート術の本を読んだ!
ここのところ、岡田斗司夫さんの『あなたを天才にするスマートノート』を読んでいます。
この本は最初図書館で見かけて、気になってAmazonで買ってみた本でした。
この本、いい本ですよ。
「生まれながらの才能を持っていない普通のひとが、いかにして天才になるか」をコンセプトにしています。
ノートを書くことで「わかった」という瞬間が訪れる!
なかでも面白かったのは「わかった!」という瞬間について。
これだと何のことかわかりませんが、ノートをずっと書いてきてある地点を越えたときに脳内がリンクされ、「わかった」という瞬間が訪れるという意味です。
岡田さんのノート術は第1フェーズから始まり、第7フェーズまであります。

と心配しなくても大丈夫ですよ。
第1フェーズは毎日5行日記をつけるというもの。すごく簡単。
ここでポイントがあって、5行日記を書くのはノートの右側のページです。
第4フェーズまでノートを書いてきて、その蓄積で「限界突破」が起こります。
突然「わかった」瞬間が訪れるというわけです。
脳内でこれまでノートに書いた断片的な論理や小ネタ、個人的なエピソードやたとえ話。あるいは人に見せながら書いた相談内容などがひと塊になり、ある日急に「わかる」瞬間が来ます。
これはノートに書いてきた日記や個人的なメモ書き、膨大な量の書き込みが結びついて、いいアイデアを思いつく瞬間のことです。

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ノートを毎日書くことで脳の「閾値(いきち)」を超える
閾値(いきち)という言葉があります。
閾値とは、その地点を境に動作や意味が変わってしまう地点のこと。
ノートを書くということを続けていると、脳の中で情報が段々結びついていきます。
そして、それがある地点を越えた段階で「限界突破」が起こり、急に「わかった」瞬間=新しいアイデアが生まれる瞬間が起こります。
ノートに書いたいろんな情報がいっせいに脳内でリンクする。 数冊、あるいは数ヶ月書き貯めたノートの分量が、ある臨界値を越えた瞬間にやってくる。
脳はよくアクセスする情報を記憶すると言われます。
ノートに書くことは、情報を脳に刻む役割を果たしています。
その記憶が脳にたまっていき、ある地点を越えたら発想が生まれるのだと思います。
それはこの本でも言及されていますが、古代ギリシャの科学者アルキメデスの名言「Eureka!」のようです。
ついでに「エウレカ」も調べたら「Eurekaはギリシャ語に由来する感嘆詞で、何かを発見・発明したことを喜ぶときに使われる。古代ギリシアの数学者・発明者であるアルキメデスが叫んだとされる言葉である。」らしいです
みんなも使おう!!
エウレカ!!— ちど (@ishigonn11) 2017年12月2日
εὑρίσκω #Found
Original Word: εὑρίσκω
Transliteration: heuriskō
Pronunciation: hyü-rē'-skō
Definition: after searching- to find a thing, those who have come or returned to a place. pic.twitter.com/a5xLSTqet8— Didactic Ministry (@didacticqkel) 2018年2月28日
アルキメデスも問題について考え続けていて、限界を突破したからこそ「Eureka」と叫ぶ発想を得たのかもしれません。
この「わかった」瞬間を岡田さんはこう描写しています。
世界が一瞬でみずみずしく姿を変え、自分の周囲すべてのものに意味があるとわかる。その中で自分は何をしてるのか、ほんの一瞬だけ俯瞰で見える

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ノートは「農業」だ!
この本に書いてあるノート術はまさに「農業」ですね。
工場のように完成品ができるのではなく、開墾、種まき、水やり、収穫が必要な点が似ています。
考えてみれば、ブログを書くという行為もまさに「農業」。
ブログ界ではくり返し言及されていますが、ブログの規模に差はあれど、種を蒔かなければ収穫はできない点は共通しています。
ノートの厚みは自分の自信につながります。
ノートをたくさん書くこととたくさん収穫できるかはイコールではないものの、手を動かして脳に引っかかりをつくることでアイデアが生まれやすいように脳を耕すことにつながります。
こう考えるとノートを続けるのが楽しくなりますね。

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どんなノートを使えばいいのか
この本に影響されてレザフェスというノートカバーも買ってみましたよ。
なお、使うノートはなんでもいいです。
コンビニで売っているコクヨのキャンパスノートで十分。岡田さんは書くスペースが広いことからB5サイズのノートをすすめていました。
キャンパスノートなら、たいていのコンビニで買うことができるので継続するのにいいかもしれません。
どのノートでも実践できるのがこのノート術なので、自分の好みのノートで試してみてください。
僕は家にあったキャンパスノートのB5を使っています。
これを使い切ったら、いろいろ試してみる予定。

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まとめ
この本、本当にいい本です。
天才になる、というと大げさなようですが、普通の人がいかに生まれながらの天才と勝負するかについて論じられています。
その武器となるのがノートというわけ。
その魅力にハマると抜けられなくなりますね。
最近この本を読んで、スマートノート術を実践しています。

という瞬間が僕にも訪れるでしょうか。
とても、面白いので、ぜひ読んでみてください。