ボブ・ディランに「Rainy Day Women #12 & 35」という曲があります。
ブルースをベースにした独特のサウンド、何通りもの解釈ができる歌詞。
不思議な魅力を持った曲です。
ディランの「Rainy Day Women #12 & 35」
ボブ・ディランに「Rainy Day Women #12 & 35」という曲があります。
ディランといえば、一般には「風に吹かれて」や「ミスター・タンブリン・マン」などフォーク期の曲が取り上げられることが多いです。
この曲は2枚組の名盤「ブロンド・オン・ブロンド」の1曲めに収録されています。
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=fm-po_FUmvM”]はじめて聞く人は一聴して、「なんだ、これは?」と感じるかもしれません。
Rainy Day Women #12 & 35 | The Official Bob Dylan Site
サウンドもバタバタとはじまり、ゆるゆるというか、ディランも途中で笑っちゃってるし。
でも、聴けば聴くほどハマっていって抜け出せない魅力があります。
この中の一節、
Everybody must get stoned
はさまざまな解釈があります。
直訳としてはみんな石を打たれるべきだという感じでしょうか。
“Stoned”とはドラッグで肺になった状態を指すスラングです。
また聖書ではヨハネ福音書の中での「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」というエピソードを踏まえているという解釈もあります。
ディラン得意のダブルミーニングですね。(もっと何種類もの解釈ができるとか)
この曲は何通りもの状況の歌詞の後、決めのフレーズで締めるというディラン節を堪能できます。
ぼくが思うボブ・ディランのすごいところ – シン・くりごはんが嫌い
まとめ
「みんなハイになるべきだ」と言っているのか、「みんなで石を投げるべきだ」と言っているのか。
ディランは答えを教えてはくれないですが、聴き手に委ねて考えさせるように作っているのかもしれません。
こういう部分もディランの魅力ですね。