笑える太宰は好きですか:パンドラの匣

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最近は純文学を読むことも少なくなりましたが、かつてはよく読んでました。高校ぐらいのときによく読んでいたのは太宰治です。今回はそんな太宰治の作品の中でも割りと知られていない作品を紹介します。面白いですよ。

パンドラの匣

その作品は『パンドラの匣』です。1946(昭和21)年の作品です。

この作品は書簡体の小説です。新聞に連載されたもので、まえがきで太宰自身が書簡体の小説で新聞連載は珍しいんじゃないかと言っています。

甚だぶあいそな前口上でいけないが、しかし、こんなぶあいそな挨拶をする男の書く小説が案外面白いことがある。

あらすじと感想

君、思い違いしちゃいけない。僕は、ちっとも、しょげてはいないのだ。

この小説はさきほど書いたように書簡体の小説です。主人公はひばり(本名は利助)。

彼は結核にかかっていて、その治療のために”健康道場”という療養所に入院しています。

この健康道場では患者にあだ名がついています。利助の場合、ひばりというわけですね。

太宰は巧妙な筆致で、同室の人々や、世話をしてくれる助手さんたちのやり取りを描写していきます。

ひばりのちょっと気取った言葉づかいにフッと笑ってしまうこともあります。

太宰作品では珍しい陽性の作品。笑える箇所も多々あり、恋愛模様ありと楽しめる作品です。

中編くらいの長さなので、さっと読めるのもいいのではないでしょうか。(正義と微笑みという日記形式の作品と同時収録です)

映画版の出来は

2009年には映画化もされました。

出演者は染谷将太、仲里依紗、窪塚洋介など豪華出演陣です。

注目は作家の川上未映子が出演していることです。演技が上手く、雰囲気がある印象です。

いかにも最近の日本映画といった淡いテイストの作品です。

まとめ

今回は軽めに好きな小説を紹介してみました。

太宰治の作品といえば、『斜陽』や『人間失格』などがあげられることが多いですが、この作品も本当にいい作品です。

ひばりがいいキャラしているんですよね。

書簡体というのも読みやすくて好きです。普通に書店で手に入ると思いますので、未読の方はぜひ読んでみてください。

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