『大名格差 江戸三百藩のリアル』を読みました。
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江戸幕府の大名統制法
ここ数年日本近世史に興味を持っていろいろ本を読んでいます。
中でも江戸幕府がどのように大名を格付けし、コントロールしていたかは面白いですね。
今回紹介する本は『大名格差』という本です。
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幕府はさまざまな要素を組み合わせ大名をコントロールしていました。
石高や官位、江戸城での控えの間、拝領物や献上品など。
大名が将軍に拝謁するときは畳の何畳目、どのあたりに位置するかまで事細かに決められていたようです。
城内ではまず官位によって着るものも違いますし、拝謁の順番を待つ部屋も違う。
江戸城は大名の格差を「見える化」する一種の装置であったわけですね。
家格が同じ大名家でも、なにかの際に先に昇進されたら繰り返しそのことが刷り込まれてしいます。
そのため官位昇進にやっきになる大名もいました。
太平の世で軍功によって慣例として決まっている秩序を変化させることができないというのも大きいでしょう。
まとめ
大名の控えの間やいろいろな図など、大名の格差についてわかりやすく書かれているのでぼくのような初心者におすすめな本だと思います。
江戸の秘密は将軍にあり?『徳川将軍家の演出力』 | つぶログ書店
今回紹介した本『大名格差』
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