ブログ「坂本、脱藩中。」のさかもとみきさんと毎月同じ本を読み合っている「コラボ書評」。
1年以上コラボが続き、お互いの書評がたまってきたのでまとめ記事を書きました。
毎月連載のコラボ書評
このブログでは、ブログ「坂本、脱藩中。」のさかもとみきさんと毎月コラボしている書評を書いています。
コラボ書評とは2人のブロガーが同じ本を読み、感想をお互いに書くという内容です。
ぼくはさかもとさんにいろいろ相談をしたり、Twitterで交流をしていました。話の流れで「コラボしたいね」という流れになり、お互いに本好きということもあり書評を書きあうというスタイルになりました。
面白いのは同じ本を読み合っていても、人によってこうも感想が違うのかという点がわかる点です。
特にこのコラボ書評は「オトコとオンナの本の読み方」という副題があるんですが、男女で本の捉え方が違う点も面白い点だと思います。
1年以上続くコラボ書評で、新しい本に出会える月1回のコラボです。毎月新しい本を読み、書評を書くというのがすっかり習慣になりました。
コラボ書評まとめ
このコラボ書評は企画としてはぼくのブログで一番長く続いているものになりました。
記事がたまってきたのでさかもとさんの分とあわせて、記事をまとめてみました。
今後のコラボ書評も新しいものがアップされたらここに追加していこうと思っています。
2017年のコラボ書評
西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えてほしいこと』
- 【コラボ書評】女の子に必要な ダイヤよりも、もっと大切なもの。『女の子が生きていくときに、覚えてほしいこと』の感想に似たなにか。 | つぶログ
- 女はしんどいと思ったらこれを読んでほしい「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」西原 理恵子 | 坂本、脱藩中。
ヒキタクニオ『人殺しパラダイス』
勝新太郎『俺、勝新太郎』
宮藤官九郎、みうらじゅん『人はどうしてキスをしたくなるのだろう』
- 【コラボ書評】人はどうしてキスをしたくなるのだろう。宮藤官九郎とみうらじゅんが9割不真面目に答える笑える哲学書? | つぶログ
- 愛してるの意味って?男子校勢の純粋な猥談「どうして人はキスをしたくなるんだろう?」みうらじゅん・宮藤官九郎 | 坂本、脱藩中。
酒井順子『男尊女子』
伊坂幸太郎『AX』
2018年のコラボ書評
飛鳥井千砂『そのバケツでは水がくめない』
- 飛鳥井千砂『そのバケツでは水がくめない』:バケツからこぼれ落ちるような感情【コラボ書評】 | つぶログ
- 友達を大っ嫌いになる瞬間は?女vs女のトラウマ再燃「そのバケツでは水がくめない」飛鳥井千砂 | 坂本、脱藩中。
よしもとばなな『鳥たち』
アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』
- 【コラボ書評】人生では価値観が揺らぐことが一番怖い。アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』 | つぶログ
- 理想の家庭をもつ主婦が家族にかける義務や正しさという呪い「春にして君を離れ」アガサ・クリスティー | 坂本、脱藩中。
トム・ジョーンズ『コールドスナップ』
- 【コラボ書評】人生で唯一確実なものがトラブルだ。:トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』 | つぶログ
- 弱さを抱えながら生きていく大人たちのキラキラしない人生「コールド・スナップ」トム・ジョーンズ(訳:舞上王太郎) | 坂本、脱藩中。
森絵都『風に舞い上がるビニールシート』
- 【コラボ書評】風に抗い、このすばらしさがずっと続きますように。:森絵都『風に舞いあがるビニールシート』 | つぶログ
- 大人になるほど大事なものを忘れて生きてしまうのはなぜだろう「風に舞い上がるビニールシート」森絵都 | 坂本、脱藩中。
中島らも『水に似た感情』
古川日出男『ミライミライ』
島本理生『夏の裁断』
桜木紫乃『ふたりぐらし』
佐藤友哉『転生!太宰治 転生してすみません』
- 「太宰治」×「転生」文学と現代をミックス:『転生! 太宰治 転生して、すみません』【コラボ書評】 | つぶログ
- ドルガバを着た太宰が地下アイドルのブログ指南⁈あらすじから面白い「転生! 太宰治 転生して、すみません 」佐藤友哉 | 坂本、脱藩中。
はらだ有彩『日本のヤバい女の子』
川村元気『億男』
2019年のコラボ書評
藤谷治『燃えよ、あんず』
開高健『夏の闇』
平野啓一郎『ある男』
絲山秋子『夢も見ずに眠った』
- 【コラボ書評】愛おしさと切なさ『夢も見ずに眠った』【絲山秋子】 | つぶログ書店
- 結婚が終わりをむかえるときとその後。男と女は何を感じ、どう生きていくのか「夢も見ずに眠った。」絲山秋子 | 坂本、脱藩中。
川端康成『眠れる美女』
本谷有希子『静かに、ねえ、静かに』
存在の耐えられない軽さ
【コラボ書評】極限の状況下での恋愛『存在の耐えられない軽さ』 | つぶログ書店
プレイボーイと淑女の恋の結末がエモい!「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ | 坂本、脱藩中。
山田詠美『つみびと』
すべての大人たちのはざまで:山田詠美『つみびと』 | つぶログ書店
灼熱の夏に死にゆく2人の子どもとその母と祖母の人生「つみびと」山田詠美 | 坂本、脱藩中。
江戸川乱歩『孤島の鬼』
【コラボ書評】乱歩の世界観に酔いしれる『孤島の鬼』 | つぶログ書店
桂枝雀『らくごDE枝雀』
【コラボ書評】落語の論理的分析!『らくごDE枝雀』【桂枝雀】 | つぶログ書店
緊緩の法則とは?知と理から見える化する笑い「らくごDE枝雀」桂枝雀 | 坂本、脱藩中。
梶山三郎『トヨトミの野望』
【コラボ書評】巨大自動車企業の内幕に刮目せよ!『トヨトミの野望』 | つぶログ書店
日本車文化のロマンを目の当たりにしろ!「トヨトミの野望」梶山三郎 | 坂本、脱藩中。
佐藤正午『月の満ち欠け』
【コラボ書評】ずっと待っていたんだよ:佐藤正午『月の満ち欠け』 | つぶログ書店
試しに死んだら、生まれ変わってまた会いに行くね「月の満ち欠け」佐藤正午 | 坂本、脱藩中。
2020年
川上未映子『夏物語』
子どもが欲しいということ:川上未映子『夏物語』 | つぶログ書店
嫌いだけど親友みたいな女友達のような本「夏物語」川上未映子 | 坂本、脱藩中。
坂口安吾『白痴・青鬼の褌を洗う女』
【コラボ書評】文学によって生と肉体を照らし出す:坂口安吾『白痴』ほか | つぶログ書店
56年前の日本でも人は同じように悩み、こじらせてる「桜の森の満開の下・白痴・他十二編」坂口安吾 | 坂本、脱藩中。
川上弘美『某』
【コラボ書評】”誰でもない者”たちの物語:川上弘美『某』 | つぶログ書店
人間とは体の器、何を入れるかで変わる「某」川上弘美 | 坂本、脱藩中。
アルベール・カミュ『ペスト』
【コラボ書評】コロナを生きる今だからこそ読むべき1冊:カミュ『ペスト』 | つぶログ書店
2020年のコロナと重ねて読める「ペスト」カミュ | 坂本、脱藩中。
町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』
【コラボ書評】孤独と向き合うということ:町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』 | つぶログ書店
見えすぎる時代の言えない本音を誰が拾う?「52ヘルツのクジラ」 | 坂本、脱藩中。
村上春樹『一人称単数』
【コラボ書評】村上春樹的セルフカバー?『一人称単数』 | つぶログ書店
いきつけ店で文句言いながらも結局たべたら満足してしまう感じ「一人称単数」村上春樹 | 坂本、脱藩中。
チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』
【コラボ書評】愛すべきボンクラたちのために!チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ』 | つぶログ書店
夢が叶わない人の人生「勝手に生きろ!」チャールズ・ブコウスキー | 坂本、脱藩中。
『ステイホームの密室殺人2』
【コラボ書評】コロナ時代ならではのミステリー!『ステイホームの密室殺人2』 | つぶログ書店
アフターコロナの怖い世界にゾッとする「ステイホームの密室殺人2」 | 坂本、脱藩中。
早瀬耕『未必のマクベス』
【コラボ書評】王として旅する物語:早瀬耕『未必のマクベス』 | つぶログ書店
嫉妬しないって、普通じゃないのか…「未必のマクベス」早瀬耕 | 坂本、脱藩中。
2021年
ジョン・グリシャム『「グレート・ギャツビー」を追え!』
村上春樹が訳す文芸ミステリー!『「グレート・ギャツビー」を追え』 | つぶログ書店
設定・関係性全てが読書好きにはたまらない!「グレート・ギャッツビーを追え」ジョン・グリシャム | 坂本、脱藩中。
加藤シゲアキ『オルタネート』
【コラボ書評】加藤シゲアケによる直木賞候補作!『オルタネート』 | つぶログ書店
近未来の恋の形?データで恋は成就するのか「オルタネート」加藤シゲアキ | 坂本、脱藩中。
沼田真佑『影裏』
【コラボ書評】「暗さ」を描くことで光が見える: 沼田真佑『影裏』 | つぶログ書店
人を裏切り生き続ける人はどこに行くのか。第122回芥川賞受賞作「影裏」沼田真佑 | 坂本、脱藩中。
ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』
【コラボ】ローカルなアメリカと少女の成長の物語ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』 | つぶログ書店
ミステリだけど子どもの頃の視点を取り戻せる良作「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ 訳:友廣純 | 坂本、脱藩中。
まとめ
このコラボ書評はひと月ごとにお互いに次の月の本を交代で選んでいるのですが、さかもとさんの本のチョイスが毎回素晴らしくいつもうなっています。
自分で選ぶときもあえて守備範囲外の本を選んだりして、本の世界が広がっているのを感じます。
このぐらいいろいろな本を取り上げている書評もない気がするので、ぜひ個別の書評も読んでみてくださいね。