活動の拠点にしている広島県福山市の立ち位置から、現代でも地理的な位置というのは生活する人の意識に大きな影響を及ぼしているなと感じます。
広島県福山市の立ち位置

ぼくが仕事をしていて、活動の拠点にしているのは広島県福山市です。
福山市は広島市に続く、広島県第二の都市です。
ただ、広島市は江戸時代安芸国で、福山市は備後国に分かれていました。
広島県は明治時代の一時期岡山県に編入され、また広島県に戻るなど不遇な境遇でした。
広島県内でも広島市志向がある地域と福山市志向がある地域は違いますし、文化も経済も違います。
これについては岡山県西部も同じで、岡山市、倉敷市、県北などとはまた違った雰囲気です。
同じ広島県でも広島市と福山市ではかなり意識の差がある。
歴史の経過も違う。
ほかの県にもあるのかもしれないな。
— つぶあん@つぶログ書店福山 (@ttsubuan) 2019年4月15日
大都市の間にある都市の認識は

どうも交通が発達しても大都市間の中間にある都市については一体化した意識を持つのが大変そうです。
住んでいる人も仕事をしている人もかなり認識が違います。
江戸時代は藩によって治められていたわけですが、この範囲が結構いまでも人の意識の中に残っているのではないかと思っています。
広島藩内では政治・経済の中心は広島ですから、多かれすくなかれそこを意識することになります。
反対に福山藩、あるいは備後の人にとっては広島藩のことは関係あるけれど、生活していく上で中心になるのは地元です。
ここで意識の差が生じているのではないかと思います。
県民性という言葉があって、そういう本も出ていますが、大きな藩があった県とそうでない県都ではまた事情が違うと思います。
まとめ
現実的に考えると住んでいる人の認識に差があるからといって、県と県の間で市を移籍させる可能性はかなり低いでしょうね。
ただ、行政区画を超えて人の生活する範囲が違う、というのはなかなか面白い現象だと思っています。