書店は「本」を売る場所だから、「書店」というわけなのですが、これからの時代はその前提も少しずつ変わっていくかもしれません。
本屋は何でも屋?
書店は「本」を売っているから、「書店・本屋」なわけです。
でも、当然ながら扱う本の分野は多岐に渡りますよね。
美術書、医学書、文学、それぞれの専門図書館もあります。
最近は文房具やカフェ、雑貨などそれこそ本にとどまらない品揃えの店も増えてきています。
こだわりのラインナップと音楽、イベントなどで「空間」を売る系の書店も出てきている模様。
Amazonもリアル書店をオープンして、アメリカではブッククラブの人気が復活しているなど本を取り巻く環境は「リアル」にシフトしてきていると思います。
買うだけなら、ネットですぐに数日以内に買えるけれど、これまでにない「経験」を買う場所としては書店はまだまだ可能性を秘めています。
どの業種でもそうなのかもしれませんが、これからの時代は書店は「本」だけを売る場所ではなくなっていくでしょう。
これからの書店が生き残る道

ただ単純に物体としての本を売る「組織」としては、規模としてAmazonに対抗できる日本の書店、出版社は存在しません。
その意味で書店が生き残っていくには「本」に関する「なんでも」を売っていく何でも屋になる必要があります。
こういう流れについては好まないという人も出てくるでしょう。
そういう人にとってはこだわりの空間やラインナップが売りの書店に行くようになると思います。
また現状そうなっていますが、書店というビジネスが店舗がなくてもできるようになるし、どの本を読むかというアドバイスをするビジネスも出てくると思います。
海外では聖書やシェイクスピアから引用する文化がありますが、あいさつするときにふさわしい文章を引用できるようにコンサルするビジネスなんか面白いですね。
まとめ
「何でも屋」ということは、逆にいうとなにを売ってもいいということ。
書店の未来はちょっとだけ明るいかもしれないと、思っています。
アメリカの「本のない図書館」“Bookless Library”が面白い!