やる気はあっても長続きしない人の「行動力」の育て方 by 安藤美冬

書評

安藤美冬さんの新刊を読みました。安藤さんの新刊というだけでも注目ですが、今回は『7つの習慣』を取り上げた本です。これは読まずにはいられない!ということで早速購入しました。今回はその感想を書きたいと思います。

この本を読んだきっかけ

この本を知ったのは安藤さんのツイートでした。詳細を確認するとすぐに購入することを決めました。

それは安藤さんの本であったこと、そして愛読書である『7つの習慣』を取り上げた本だったからです。

『7つの習慣』は愛読書にもかかわらず難しいところもあり理解しきれているのかという思いがありました。

安藤さんによる解説があれば『7つの習慣』を理解する助けになるのではないかと思い読み始めました。

本書の構成

本書はスティーブン・R・コヴィーによる『7つの習慣』とのちに発表された『第8の習慣』を安藤さん流に超訳し、紹介しています。

7つの習慣を紹介する前に安藤さんがフリーランスになる前に抱えていた7つのマイナス習慣について書かれています。

そのあとに7つの習慣が紹介されることによって、そのよい点がより際立つという構成になっています。

安藤流7つの習慣

ここでは安藤さんの超訳による「7つの習慣」を紹介します。

すべては「自分」からはじまる

自分を知るためには自分を定点観測することが大切です。この習慣のところでは1日5分感情日記をつけることをすすめています。

曖昧な言葉をやめ、口ぐせを変えることで意識や行動も変わってきます。

人生のゴール地点を決める

安藤さんは人生計画を3年で立てています。ポイントとなるのは「大テーマ」と「小テーマ」を設定すること。

航海するときに羅針盤があれば安心なように「目的地(人生のゴール地点)」に向かっていくことができます。

「マイルール」で選択と集中をする

インプットとアウトプットはバランスを取ることが大切です。どちらも「過ぎ」てはいけません。情報の詰め込みすぎに陥っている人は、自分から発信することを意識するなどです。

つながりをプラスの「かけ算」にする

行動は周囲の人を巻き込んでこそ大きな力を持ちます。それが自分も幸せ、相手も幸せというプラスのかけ算になるとより効果が大きくなります。

目の前の人の「伴走者」になる

周囲の人の気持ちを理解できるでしょうか。自分の気持ちはよくわかりますが、自分にだけスポットライトが当たった状態です。

相手の言葉に耳を傾け話を聞くことで人を動かすことができるかもしれません。

異なるものこそ力になる

成長するためには自分とは異なるものを取り入れることが有効です。

安藤さんはいざというときに相談する「メンター」がたくさんいます。その中にあえて自分とは違うタイプの人を加えているそうです。

そうすることによってあえて「行き止まり」を作って未来に先回りするためです。

昨日より今日の自分を刷新する

ここの部分は『7つの習慣』では「刃を研ぐ」と書かれているところです。

「肉体」「精神」「知性」「社会・情緒」のいずれかに偏らず自分磨きを継続することが大切です。

プラス1の習慣 最大限に自分を生きる

心の声に正直に生きることは大変です。勇気が必要になるからです。自分自身を最大限に生きるとは、自分の信じた道を突き進み、人生の目的を果たすことです。

まとめ

本書は名著でありながら難しいところもある『7つの習慣』を安藤さんの解釈と経験によって解説した本です。

読んだ感想は行動するために毎日の「習慣」にフォーカスをあてていると言うものでした。より具体的に踏み込んだ内容になっていると言ってもいいでしょう。

安藤さんは会社員時代に休職を経て『7つの習慣』に出会います。

ぼくは行動するための一歩目が遅いというのが悩みでした。

習慣の力を見直した今、一歩を踏み出してみようという思いです。

行動したいと思っている、すべての人におすすめしたい本です。

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