ブログ「坂本、脱藩中。」のさかもとみきさんとコラボで書評を書きます。第一弾は西原理恵子さんの著作を取り上げます。
今回読む本はこちら
今回さかもとさんと書評を書くということになり、ぼくが本を選びました。
一瞬Amazonを調べまくりそうになりましたが、ふと西原理恵子の本のことを思い出し、この本を選びました。
生きていくって大変と思っていて、西原さんはどんな言葉でそれを語っているのか興味があってこの本を選びました。
選んだ後に気づきましたが、西原さんはさかもとさんと同じ高知県出身。そこでも不思議な縁を感じたのでした。
日々感じること
私の職場は女性が多いです。だいたい8割くらい。
男性ばかりの職場の人もいるでしょうから、多い方と言っていいでしょう。
そういう環境にいると話すと決まって聞かれることがあります。
女性が多い職場にいると大変でしょう?ということ。
しかし、大変さはないというのが私の見解。
もちろん、仕事自体の大変さは別ですよ。
私に聞いてくる方は女性の世界で男が生きていくことを言っているのだと思います。
不思議とそういう思いを感じたことはありません。
折に触れて気を使わなくてすむお菓子をくれたり、そんなときに「ああ、女性の多い職場にいるんだな。」と思うくらいです。
聞いた話で恐縮ですが、生物的な違いはともかく男女の違いは科学的に解明されていないそう。
どうしてでしょう。完全に違う気もしますし。

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女の子には戦略が必要だ
女の子こそ、生きていくための戦略を立ててください。
日々生きているといろんなことが耳に入ります。
私は独身ですので、よく聞かれるのは結婚しないの?ということ。
周囲から見たら30代の私が結婚しないのは不思議に思えるのでしょう。
単純に話題がほしいという面もあるのかもしれない。
周りにすてきな家族が多いこともあり、結婚には大変前向きです。
それゆえ、さかもとさんの相談を申し込み、微力ながら改善をしているところです。
結婚して、こどもができて。。
この世間では普通のことが私にはとても難しい。難しいがゆえに努力しているわけですが、結婚して生活しているひとは本当にすごいと思います。
プロスポーツ選手を見るような尊敬の目で見てしまいます。
本書の中心的なエピソードに西原理恵子さんの娘さんの反抗期の話があります。
娘さんとは男女の違いがありますが、あるある!と膝を打ちながら読み進めました。
私よりもだいぶ行動的ですが、根本ではつながっている部分もある。
それが人間の面白いところですね。
結婚もしていない身で勝手なことは言えませんが、笑えて泣けて。
男女は何が違うんでしょう。違うことは私にもわかる。
なんだかこの堅苦しさ、型に嵌めっぷりはなんだろうと思うわけです。
枠は少ない方が楽に生きられるはずです。
そこに枠があるから当てはめるのでしょうか。
誰もが幸せになろうと努力しています。
そこに男女の違いはない。でも幸せの形ってきっと違います。違っても共有できるのが素晴らしいところ。
だって違うから一緒にいたらいけないなんてルールはないからね。最初はグーでチョキを出すぐらいでいいんですよ。
そういう女性を素敵だなと思いますよ。

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感想のようなもの
さかもとさんとコラボすることになってからどんな内容にするかかなり考えました。
でも、率直に男女をテーマにしたいと思いました。
それは、さかもとさんに恋愛相談をしていて、諸々勉強中だということもあります。
それ以上に単純に知りたいと思ったからということも答えです。
本をキーに書評を書き合えばきっと浮き彫りになる。そう感じました。
とかくこの世は生きにくい。そんな感傷に浸る日々が続きましたが、これってほぼうぬぼれ。
男女問題はいつも面倒だ?
男と女はいつも違うステージで戦っています。なんだかそんな気がする。
パンケーキがどうこうとかそういうことではなく、それはプロ野球選手で活躍することと宝塚でスターになるくらい違う。
大事なのは転んでも起き上がること。だって人生は失敗の連続だから。
だから人生は素晴らしいんだと思います。
私は男だからと考えることがあります。男だからこうしければとか、この年齢のときにこうなっていなければ、とか。
周囲の声を勝手に雑音に感じたり。
最近思うのはそれって半分正解で半分間違い。
男だから、女だから、わからないこと、できないこと、失敗すること、上手くいくことがあります。これが半分。
問題は残りの半分への圧倒的な理解不足。
最近読んだこの記事。
「男はみんな5歳児である」と思って生きれば、多くの問題は解決する | DRESS [ドレス]
この記事を読んだときは最初ちょっと違うんじゃないのかとムッとしてしまいましたが、同じことを女性に対してしていないかと反省したのも事実です。
だって自分はできていないんだもの。していなかったという自信はないですね。
西原さんと娘さんとの葛藤を読むと毎日が、さながらタイトルマッチのようなやりとり。
女性同士でもわからないこともある。女性同士だからこそ譲れない面がある。
この向き合いに自分は対したことがあるのか。たぶんないかもしれないなあ。
ぼくは口では女性のことがわかったようなことを言いながら、男って楽だよな、と思ったりもします。
それって結局わかってないと同じですよね。
これからも生きていく
ぼくは、恋愛が失敗続きで、結婚が遠くてもなんとか生きてます。
ひとつ思うのはゴールから目線を逸らせてはいけない。そこがズレるとすべてが変わってしまうから。
幸せになるには努力が必要です。
いまが一番幸せというところにたどり着くことが目的です。
西原さんはいま、そこにいる。
人気漫画:「毎日かあさん」が完結へ 西原さん「卒母」 – 毎日新聞
私も絶対にそこに行く。
この本を読み終わったとき、タイトルとは別に強くそう思いました。
余談のよだん
個人的に響いたのは西原さんの息子さんのエピソード。
反抗期を自覚して自らアメリカ留学の道を選んだ。
このとき16歳。
帰ってきて一番にしたことは母を抱きしめること。
それって最高です。
ひと言言わせて。なんか留学すげえ! 子どもには外メシ食わせるのが一番なのかも

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あとがきのようなもの
生きることは自分と向き合うこと。楽しんで生きることに勝ることはない。
反抗期のひとも、もちろんそれ以外の男性も、女性も、この本を読んでみるといいと思います。
女性の世界で生きることも、たった1人で絵で仕事をするために売り込みをすることも、楽なんかじゃない。
だから戦略を身につけたい。ぼく自身も。
最後にひとこと。
母は偉大。結婚したら幸せな家庭を築きたいなと思いました。
現場からは以上です!
さかもとさんの書評
女はしんどいと思ったらこれを読んでほしい「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」西原 理恵子 | 坂本、脱藩中。