文化というのは時代によって変化するもの。長きにわたり、本は文化の主要な地位を占めてきましたが、今後はどうなるのでしょうか。
本の時代の変化
シェア文化というのもすっかり普及した感があります
いいものよ面白いものがあったらどんどんシェアするそういう時代になっています。
インターネットのフリー文化と言うかそういう影響もあるのかもしれませんね
これから本はどうなっていくのでしょうか。
アメリカでは Amazon の登場によりリアル書店が影響を受けましたが、最近また独立系の書店の勢いが盛り返しているそうです。
アメリカでは紙の書店が滅亡寸前だったのがまた息を吹き返しているというが、いろいろ記事を見てみると書店グッズが充実してるとか、本以外の付加価値性を持たせたところなんだよなー。紙への拘りは読書という趣味のディレッタントな方向性を推し進める方に行くのかな。
— rume (@igi_tur) 2018年1月26日
当のAmazon も Amazon Books と言うリアル書店をどんどんオープンされています。
アマゾン初の実店舗「Amazon Books」に行ってきた|WIRED.jp
シアトルの新名所!アマゾン初の実店舗 『Amazon Books』 に行ってきました! | シアトル最大の日本語情報サイト Junglecity.com
今後はリアルな本への回帰が始まる
音楽におけるアナログレコードが CD、 ダウンロードの登場によっても滅びず逆に価値を持ち始めているのと同じように、紙の本も同じような立場になるかもしれません。
インターネット書店ではこの本を買った人はこういった本も買っています。表示を見るのも、そういう表示がなかった頃を思い浮かべること少しぐらい普通になりました。
しかしたくさんの本に出会えるという面ではやはりリアル書店にはかなわない面もあります。
これから電子書籍はますます普及していくでしょう。
何しろ手軽ですし、高齢の方にとって自分の好む文字の大きさで本を読めるのですから。
今まだ紙の本の方が優位ですが、一時的にせよ売上を大きくの時期が来るかもしれません。
そしてその先は紙の本がリアルの物体であることが意味を持つようになるでしょう。
先ほどの例で言うとアメリカの書店では読書会なども盛んに行われているようです。
もちろん電子書籍でこういうイベントが出来ないわけではないですが、書店や図書館という場には人が集まる吸引力があると思います。
紙の本はリアルをシェアする装置になる
こういった認識もこういった認識も数十年後は変わるかもしれませんがしばらくは音楽にレコードのような立場に紙の本もなっているのかもしれませんね。
また「リアル」というところを生かして本をシェアする文化もどんどんと普及するでしょう。
先述の読書会などのつながりがどんどんとできる一方、自分の本を持ち寄り交換したり駅などに置いておいて自由に持っていくという仕組みも考えられます。
本が好きな人は自分で本に関するイベントを主催してみるのも面白いでしょうね。
性別や世代を超えて人と繋がることができるというのはとても楽しいものです。
まとめ
単に読むだけだったら電子書籍でも十分です。
電子書籍ネイティブの世代が年を重ねていくことで普及はますます進むでしょう。
しかし、人間同士のつながりが消えるわけではありません。
すでに機械は人間より早く走れますし、野球でいうと人間の打てない球を投げることも可能でしょう。
将棋や囲碁でもコンピューターの強さがどんどん増していきます。
しかし、スポーツを見るという文化はなくなっていませんし、将棋をする人も見る人も減りません。
紙の本が追求するとすればこの路線でしょう。
AIの普及でどうなるか、という点はあるにせよ。
AIが自分に合った文章を自動で生成してくれるとなったらちょっと読んでみたい気はしますが。
時代の変化を楽しみながら、本という文化を大切にしていきたいと思います。