超入門ボブ・ディラン by 中山康樹:転がる石

荒野

一番歌がうまいシンガーは誰でしょうか?
ぼくが一番うまいと思っているシンガーはボブ・ディランです。ディランというと歌詞を取り上げられることが多いです。ぼくは英語ができないので純粋にシンガーとしてボブ・ディランが好きな変わり種です。ボブ・ディランの生き方ってすごく独特で面白いので参考になります。

ディランはかっこいい

ぼくがディランの一番好きなところはここですね。

たたずまいがかっこいい。

歌詞のことを取り上げられることが多く、ノーベル文学賞候補などと言われることもあります。

しかし、ディランの真価はそこではない。

とびきりかっこよくなんでも表現できるシンガーであること。そこが好きです。

変化することは最高のコンテンツだ

本書で語られていることで重要なことの1つに「ディランのアルバムにはベストのテイクは収録されているとは限らない」ということがあります。

ディランは現在も決して終わらないツアーを続けています。

スランプに陥っていた時、ジャズシンガーの歌う姿を見て復活のヒントを得たエピソードは感動的です。

現在のディランはギターを持たず、ピアノを弾いています。

そしてフランク・シナトラなどのカバーを気持ちよく歌っています。

かつてはクリスチャンに転向し、ツアーでも自身のヒット曲を歌わないこともありました。

ヒットメドレーを歌うほうが楽ですし、ファンも喜ぶはずです。

しかし、ディランは変化することをやめません。これはディラン自身変化することを楽しんでいるからでしょう。

止まったら死んでしまうかのように70歳を過ぎても進化し続けているのです。

ディランを浴びる

この本でディラン入門として最初に聴くべきとされているのは、ディランのアルバムではありません。

ディランの入門書なのにどういうことでしょう。

そのアルバムはバーズの『ディランを歌う』です。

これはディラン入門の際に問題となる、声質、歌詞などの問題を乗り越えるための意図です。

ディランソングのメロディーの素晴らしさをまず知るということを優先しているのです。

そして、ディランのアルバムで最初に取り上げられているのは『インフィデル』です。

このなかの「ジョーカーマン」で歌手としてのディランの天才を知るのです。

この本はとかく難しいものに考えられがちのディランのことを身近にしてくれたという意味で名著です。

著者の中山康樹さんはマイルス・デイヴィスなどジャズの評論で有名ですが、この本ではディランを題材に縦横無尽に筆を振るっています。

おわりに

とにかく『ディランを歌う』からディランの世界に1人でも多くの人が入ってくれることを願っています。

ちょっと残念なのがこの本、ペーパーバックみたいになっていて、今では手に入りにくくなっていることです。

とてもいい本なのでその点だけが残念です。

ぜひディランを聴いてみてください!ディランはぼくのような聴き方も許容してくれる、懐の深いアーティストなのです。

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