【書評】その男、ボブ・ディラン『ボブ・ディラン ロックの精霊』

ボブ・ディラン ロックの精霊 dylan 書評

世界一有名なアーティストでありながら、謎多き男ボブ・ディラン。

彼の歩みを知るのに最適な本が『ボブ・ディラン ロックの精霊』

謎多き男、ボブ・ディラン

思えば、ボブ・ディランほど世界中で知られていて、なおかつ誤解されている人物もいないかもしれない。

特に日本では。

日本でボブ・ディランがメディアに登場するときはきまって「風に吹かれて」が流れ、“フォークの神様”として紹介される。

とにかくボブ・ディランはわかりにくい。

いや音楽自体、彼の歌自体は素晴らしい。最初はわからなくても、聴くほどに深みにはまり込みように味わいがわかってくる。

ボブ・ディランにはいつも、謎、不可解、という言葉がつきまとう。

ボブ・ディランの歩みを知るのに最適なのが『ボブ・ディラン ロックの精霊』だ。

なぜディランはわかりにくいのか

この本の中にも書いてあるが、ディランは度重なるマスコミからの質問に辟易し、その時々で適当なことを言ったり、はぐらかしたりしている。

また、イメージをつくるために自分で「物語」を構築したりもしている。

そういうところがわかりにくさに拍車をかけているのだろう。先ほど書いたフォーク時代もディランの歴史の一部だし、ブルースやロックンロール、ゴスペルもそう。

この本を読めばディランの歩みを時系列で知ることができる。ディラン自身は自伝に『Vol.1』とつけておきながら年代順に書かないなど、あえてやってるフシがある。

「ライク・ア・ローリング・ストーン」などヒット曲もありながら、ヒットチャートでの成功ですべてを説明できるような音楽でもない。

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まとめ

ボブ・ディランはビートルズと同じくらいロックの歴史に大きな足跡を残し、もしロックの教科書があるなら太字で書かれるべき数少ない人物だ。

ディラン自身はそんなことなんとも思わないだろうけど。

ディランを知らずに聴かないのはもったいない。この本はそのための助けになる一冊だ。

今回紹介した『ボブ・ディラン ロックの精霊』