ビートルズの「With The Beatles」のりマスター前のCDを手に入れ、聴いてみたらなかなかよかったです。
初期ビートルズはモノラルで聴いてこそ?
009年のリマスターから10年が経ち、「アビーロード」の50周年記念盤がリリースされました。
最近では初期ビートルズはモノラルで聴いてこそ、という認識も広く知られるようになりました。
というのも、60年代初頭のイギリスではステレオがそこまで普及せず、モノがメインの音楽を聴く手段となっていたからでした。
必然的にレコード会社、メンバー、制作陣もモノを念頭にアルバムを作っていました。
しかし、今ではビートルズの音源は2009年リマスターに統一され、モノはボックスでしか聴くことができません。
熱心なファンならボックスを買うと思いますが、ビートルズのモノはどんな感じかと思った人がいきなり買うのは現実的ではないですよね。
ところが中古なら「モノ」のビートルズを体験することができます。
87年版ビートルズ

それが今回紹介する「With The Beatles」。
この盤はビートルズが最初にCD化された時のディスクです。
この盤はモノラル。
2009年リマスターに統一されたので、ある意味貴重な記録です。
音は特別ラウドとは言えないものの、初期ビートルズの迫力があるサウンドがひとかたまりになって迫ってくる迫力はすごいです。
ソリッドな感じではなく、アナログっぽいウォーミーな感じです。好みの問題ですが、これを好きという人は結構多いはず。
この盤はバックに「AAD(アナログ録音、アナログミキシング、デジタルマスタリング)」という印があります。

CDのレーベル面にも記載あり。

The Beatles – With The Beatles (CD) | Discogs
アナログ録音で制作されたマスターテープをデジタルにする際にマスタリングをしたということですね。
デジタル用のマスターを制作すれば、ADDとなります。(デジタルミキシング)
今だからこそモノミックスの価値
初期のビートルズはステレオついては機器も普及していないし、いろいろ試してる途中だと思えます。
そもそもEMIスタジオ(現アビーロードスタジオ)にはモニター用のスピーカーが1台しかなかったという聞いた事をあります。
2017年のサージェント・ペパーズ50周年記念ではリミックスが行われましたが、モノをステレオで再現することがひとつの目標だったとか。
それにしたって一聴して「違う!」というほどまったく異なるものにはならなかったわけで、ステレオの定位を変えるのはよっぽどのことだと考えられたのでしょう。
一般に「泣き別れミックス」と呼ばれる古いミックスもある意味歴史なので、これはこれで楽しめます。
まとめ
そんな訳で今となっては貴重な歴史となった旧マスターの「With The Beatles」。
中古店で見かけたら買ってみるのも面白いですね。
【ビートルズ】A Hard Days Nightの87年版CDを入手!【モノ】 | つぶログ書店
ビートルズのオリジナルアルバムのモノ盤レギュラー化を強く希望します! | つぶログ書店