ビートルズ幻のアルバム「Get Back」について

音楽

ミックスまで行われながらリリースされなかった、ビートルズの幻のアルバム「Get Back」について紹介します。

ビートルズにも幻のアルバムがある!

ロックの歴史には「幻のアルバム」というものがあります。

ビーチボーイズの「スマイル」などが有名ですが、さまざまな事情によってリリースされなかったものです。

ビートルズ の場合は「Get Back」。

つまりのちに「Let It Be」としてリリースされ、ビートルズ 最後のアルバムになった作品です。

もともと、このアルバムは映画「Let It Be」のために録音されていたマテリアルが元になっています。

ちなみにアルバムジャケットはデビューアルバム「Please Please Me」と同じカメラマンを起用し、同じアングルで撮影されました。

アルバム「Get Back」とともにお蔵入りしていましたが、のちにベスト盤「1967−1970(通称青盤)」に使用されました。

ビートルズの青盤 1967−1970

アルバムが作られた経緯

もともとは「原点に帰る」というコンセプトのもと、セッションを行いそれを映画として撮影するというプロジェクトとして始動したものです。

ビートルズの事実上最後のライブとして知られる「ルーフトップコンサート」はこの一環として行われ、映画にも採用されました。

(ライブは本当にゲリラライブとして行われたので、近所の人の通報で警官が来ていました。逮捕される映画のラストとして最高だったのに!とはリンゴ。)

延々に繰り返されるまとまりのないセッションによって素材はたくさんあるものの、きちんとした方針に基づかなかったので、まったく取り止めもない大量のテープが残されたのです。

そこでこのテープの処理を任されたのが、のちにストーンズとの仕事によって有名なグリン・ジョンズです。

ミッションは大量のセッションをアルバムとして、サウンドトラックとして聴ける形にまとめること。

アルバム「Let It Be」へ

let it be 50th

彼は2度にわたってセッションテープをアルバム「Get Back」としてまとめ、バンド側に提出しましたがOKが出ず。

バンド側は「アビーロード」のセッションに移行します。

のちにこのアルバムの編集を任されたのが、フィルスペクター。

ポールから激怒されたという「The Long And Winding Road」の女性コーラス追加など、さまざまな手法で幻のアルバムを「Let It Be」としてまとめます。

ポールからはかなり嫌われたようですが、ジョンとジョージはまとまりのないセッションからビートルズとしてリリースするに足るアルバムを作り上げた手腕を高く評価。

2人のビートルズ 解散後のアルバムで、フィルをプロデューサーとして起用しています。

ちなみにオーバーダブをやめ、本来のコンセプトに立ち返ったアルバムを出すということでリリースされたのが2003年の「Let It Be Naked」です。

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アルバム「Get Back」の詳細

「Get Back」は1969年に一度、1970年に入りグリン・ジョンズの手によってミックスされていますが、2度ともOKは出ずお蔵入りになりました。

1stバージョン

Side A

  1. One After 909
  2. Rocker (Instrumental)
  3. Save the Last Dance for Me〜Don’t Let Me Down
  4. Don’t Let Me Down
  5. Dig a Ponny
  6. I’ve Got a Feeling
  7. Get Back

Side B

  1. For You Blue
  2. Teddy Boy
  3. Maggie Mae
  4. Dig It
  5. Let It Be
  6. The Long and Winding Road
  7. Get Back (Reprise)

2ndバージョン

Side A

  1. One After 909
  2. Rocker
  3. Save the Last Dance for Me〜Don’t Let Me Down
  4. Don’t Let Me Down
  5. Dig a Ponny
  6. I’ve Got a Feeling
  7. Get Back
  8. Let It Be

Side B

  1. For You Blue
  2. Two of Us
  3. Maggie Mae
  4. Dig It
  5. The Long and Winding Road
  6. I Me Mine
  7. Across the Universe
  8. Get Back (Reprise)

このアルバムはブートレガー(海賊盤業者)の格好の餌食になり、過去に無数のバージョンがリリースされました。

またGetBackセッションの膨大なテープもブートとしてリリースされています。

まとめ

「Sgt. Peppers」からはじまったビートルズの50周年記念プロジェクトも来年の「Let It Be」でひとまず完結します。

「Let It Be」のスーパーデラックスエディションの一環として、アルバム「Get Back」そしてルーフトップコンサート、GetBackセッションの音源が採用されると予想していますが、はたしてどうなるでしょうか。

リリースを楽しみに待ちたいと思います。

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